ソーラーパネルは影にどれだけ弱い?四つ折り型とフレーム型で、影を入れて比べてみました

ソーラーパネルは影にどれだけ弱い?四つ折り型とフレーム型で、影を入れて比べてみました

読者の方から「Jackery SolarSaga 100 Air ソーラーパネルは折り畳み部分をすべて開かないと使えないのか」というご質問をいただきました。

一部だけ開いて使うのは、残りの面に光が当たらない状態と同じです。そこで、面を折りたたんだり、影を入れたりして、発電量がどう変わるかを測ってみました。

先にお伝えすると、光の当たらない面が1か所できるだけで、発電量はほとんど止まります。四つ折り型でも、フレーム型でも、結果は同じでした。

部分展開を考えている方には、少し気になる内容かもしれません。設置のコツまで、順番に見ていきましょう。

結論:影が1か所でも入ると、発電はほぼ止まります

ソーラーオフ BBT-100MとJackery SolarSaga 100 Air
ソーラーオフ BBT-100MとJackery SolarSaga 100 Air

検証した2機種は、どちらも影にとても弱い、という結果でした。

全面を開いていても、1か所に影が入るだけで、90W前後から数Wまで落ちます。1面を折りたたむと、0Wになることもありました。

一方で、細い枝1本ほどの薄い影なら、70W前後を保ちます。面でまるごと暗くなると影響が大きく、薄い影が少しかかる程度なら持ちこたえる。そんな線引きが見えてきました。

検証したのは、構造のまったく違う2機種です。

機種タイプカタログ仕様
Jackery SolarSaga 100 Air四つ折り・携帯型両面発電/変換効率25%/3.2kg/1630x423x17mm
SolarOff BBT-100Mフレーム型・単結晶100W/変換効率18.33%/6.2kg/980×580×30mm

検証条件:快晴・無風の屋外で、入力ワットを測定

  • 日時:2026年6月16日 11:00〜
  • 天候:快晴・雲なし・無風
  • 気温/湿度:25.5℃/52%(昼過ぎに27℃予報)
  • 測定:EcoFlow RIVER 3 Plusにつなぎ、入力ワットを読む
  • 影を入れる前に、毎回「影なし」の基準値を確認
Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電

このようにしっかりと太陽光があたっていると90〜95W程度発電しています。

Jackery SolarSaga 100 Air ソーラーパネルの実機レビューは以下の記事をご覧ください。

検証①:Jackery SolarSaga 100 Air(四つ折り型)で影を入れる

影なしで4面を開いた基準値は90W。ここから少しずつ影を入れていきます。

まずは、1面にホワイトボードを置いてみます。

Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
1面に影を入れます

この状態での発電量は3Wでした。

EcoFlow RIVER 3 Plusのアプリ画面
EcoFlow RIVER 3 Plusのアプリ画面

念の為、2面にホワイトボード置いてみます。この状態でも3Wでした。

Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
2面に影を入れます
Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
2面に影を入れます

次は、1面を折り畳んだままで計測。2面が表出していて、1面は裏面の状態です。

Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
1面を折り畳んだ状態

この状態だと0Wでした。

EcoFlow RIVER 3 Plusのアプリ画面
EcoFlow RIVER 3 Plusのアプリ画面

次は面で影を作るのではなく、植物の枝で影を作ってみました。

Jackery SolarSaga 100 AirでEcoFlow RIVER 3 Plusを充電
トマトの枝で影を入れています

枝1本分の影で計測すると70W程度でした。20%程度の発電量低下です。

簡単に表にまとめてみますね。

状態発電量
4面フル展開(基準・影なし)90W
下1面に影(8〜9割を遮蔽)3〜4W
上1面に影3W
上下に影4W
中央2面に影3W
中央1面に影4W
下1面を折りたたむ(3面だけ展開)0W
4面展開+トマトの枝1本分の影70W

たった1面の影で、ここまで下がるとは思いませんでした。一方、トマトの枝1本ほどの薄い影では、70Wを保っています。この差が、今回のポイントになりそうです。

基準の90Wに対し、1面へ影を入れただけで3〜4Wまで低下しました。下1面を折りたたんで3面にすると、0Wです。測定はいずれも、同じ快晴・無風の条件で連続して行っています。

検証②:SolarOff BBT-100M(フレーム型)でも同じ影を入れる

続いて、剛性のあるフレーム型100Wです。影なしの基準値は87〜92W、最大で97Wでした。

状態発電量
影なし(基準)約90W(最大97W)
遮蔽物を1枚あてる4W
遮蔽物を2枚あてる0〜3W
トマトの枝1本分の影69〜70W

板を1枚あてると4W、2枚で0〜3Wまで下がります。そして枝1本なら、約70W。Jackeryと数字までよく似た動きでした。

ソーラーオフ BBT-100MとEcoFlow RIVER 3 Plus
ソーラーオフ BBT-100MとEcoFlow RIVER 3 Plus

ホワイトボードを置いてみると、3W程度の発電量になりました。

ソーラーオフ BBT-100MとEcoFlow RIVER 3 Plus
一部に影を入れます

枝で影を入れると70Wくらいの発電量でした。Jackeryとほぼ同じ検証結果になりました。

ソーラーオフ BBT-100MとEcoFlow RIVER 3 Plus
枝で影を入れます

比較:構造が違っても、影への反応はほぼ同じ

状態Jackery 100 Air(四つ折り)ソーラーオフ BBT-100M(フレーム)
変換効率25%18.33%
影なし(基準)90W約90W(最大97W)
一部をしっかり遮蔽3〜4W4W
さらに遮蔽0〜4W0〜3W
トマトの枝1本の影70W69〜70W

四つ折りの携帯型と、剛性のフレーム型。変換効率も25%と18.33%で違います。それでも、影への反応はほぼ同じでした。

つまりこれは特定の製品のクセではなく、ソーラーパネルに共通する性質といえそうです。

なぜ1か所の影で、発電が止まるのか

パネルの中では、たくさんのセルが直列につながっています。直列は、バケツリレーのようなもの。1か所が止まると、列全体の流れが止まります。

影で暗くなったセルが電流のボトルネックになり、パネル全体の出力が一気に下がります。影を逃がすバイパスダイオードもありますが、まとまった面積が遮られると、効果は限られるようです。

枝1本の影で70Wを保ったのは、影がセルを薄くしか遮らなかったため、と考えられます。

設置するときは、ポール・木の枝・葉・物干し竿・自分の影など、わずかな影でも乗らない場所を選びます。太陽は時間とともに動くので、設置後も影がかかっていないか、ときどき確認すると安心です。

なお、内部の配線やダイオードの構成はメーカー非公表です。ここは実測の挙動からの推測になります。

購入前に確認したい注意点:1〜2面だけの部分運用は難しい

1〜2面だけを開いて使うと、発電量は理想の1/4・1/2ではなく、実測で0〜4Wまで落ちます。部分展開での運用は、期待しないほうが安心です。

物理的に、1〜2面だけ表に出すことはできます。ただ、発電量が伴わないため、実用的とは言いにくい数値でした。

大切なのは、全面を開いていても、1か所の影で発電が止まること。「全面へ均一に日を当てる」が前提のアイテムだといえます。

最終判断:影を作らない設置が、何より大切です

ソーラーパネルを選ぶとき、変換効率や重さはよく比べられます。ただ今回は、それ以上に「影を作らない設置」が発電量を左右しました。

四つ折り型でも、フレーム型でも、1か所の影で発電はほぼ止まります。部分展開での運用は難しいと考えておくと、購入後のギャップが少なくなるのではないでしょうか。

逆に、全面へ均一に日を当てられる環境なら、カタログに近い発電が期待できます。設置場所さえ選べば、頼れる一台になるはずです。

良い検証のきっかけをくださって、ありがとうございました。気になる点があれば、コメントで教えてください。検証できる内容は、この記事や関連記事に追記していきます。

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