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この記事では、ALLPOWERS社のポータブル電源『R1500 Lite』を実機レビューします。
パワフルな性能と日常での使いやすさのバランスが取れた本製品の魅力を、外観から実際の使用感まで詳しく解説していきます。
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1.簡潔なスペック表
項目 | R1500 Lite | 意味/評価 |
容量 | 1,056Wh | 1日停電の基礎に十分 |
定格出力 | 1,600W | コンセントより少し大きい |
ソーラー入力 | 650W (12–95V) | 400Wソーラーで約6~8割回復 |
AC充電 | 最大1,200Wで70分 | 夜~朝の短時間回復可 |
デュアル (AC+PV) | 合計1,200W(PV優先) | 電力“肩代わり”で商用使用量削減 |
バッテリー | LiFePO4 >3,500回 | 長寿命 / 安心 |
外装 | PC+ABS V0難燃性素材 | 防災保管向き |
重量 | 15.0kg | 2Lペットボトル約8本くらい |
実売価格 | 約7万円 | コスパ良好 |
拡張性 | なし | 大容量化予定ならR1500を |
さらに詳細なスペックは、「ALLPOWERS R1500 LITE」製品カタログページ(当ブログ内)でご確認ください。
2.全体デザインと各部チェック
ALLPOWERS R1500 Liteの外観や機能を見ていきましょう。
店舗で実際に手に取る機会は少ないと思いますので、細かい部分まで画像を掲載します。詳細が不要な方は次のセクション(ライバル比較)までスキップしてください。

まずは『ALLPOWERS R1500 Lite』の全体像から見ていきましょう。デザインは、同社のポータブル電源ではおなじみの安定感のあるスクエアなフォルムが採用されています。
正面パネル:充実の出力ポート群
製品の顔となる正面パネルを見ていきましょう。

上部には、デジタルデバイス向けの出力ポートが集約されています。右上には、ポータブル冷蔵庫など車載アクセサリーの使用に便利なシガーソケット出力ポートが1つ。

左側にはUSBポートが合計4つ備わっています。内訳は最大18W出力のUSB-Aが2つ、最大100W出力のUSB-Cが2つです。

これらのポート類の中央には液晶ディスプレイが配置されており、バッテリー残量、入出力ワット数といった基本情報に加えて、AC出力の周波数(50/60Hz)や万が一の際のエラー状況などを確認できます。
これらの情報は専用のスマートフォンアプリからも同様にチェック可能ですが、本体だけで直接ステータスを素早く把握できるのは、現場での使い勝手を考えると重要なポイントです。
ACコンセントは4口

パネル下部には、家庭用の電化製品に対応するACコンセントが4口備わっています。
この製品の良さは、各コンセントにそれぞれ独立したゴム製カバーが付いている点です。
完全な防塵・防水性能を保証するものではありませんが、屋外やガレージといった環境で未使用ポートをホコリや砂、不意の水しぶきから保護できる、非常に実用的な設計だと感じました。
意外と部屋に置いておくだけでも、コンセントに埃が入っていらいらするものです。
側面・背面・天面:入力ポートと冷却ファン、その他の仕様

次に、本体の左側面です。こちらは本体を充電するための入力系統と冷却システムが集約されています。
入力ポートは、家庭のコンセントから充電するためのAC入力ポート。
ソーラーパネルや車のアクセサリーソケットに接続して充電するためのXT60ポート(12-95V)の2種類が用意されています。

ポート上部には内部の熱を効率的に排出するための排気口があり、内部には2基の冷却ファンが搭載されています。

右側面にはポートやボタン類は一切なく、非常にシンプルな作りです。

背面には製品の仕様や認証マークなどがまとめられたラベルが貼られており、天面は突起物のないフラットな仕上がりとなっています。
【購入時の注意点】ワイヤレス充電は非搭載
この『R1500 Lite』にはワイヤレス充電機能は搭載されていません。
スマートフォンなどを置くだけで充電したい場合は、先行モデルである『ALLPOWERS R1500』を選ぶ必要がありますので、ご注意ください。
【重要】先行モデル『R1500』との比較と選び方
ここで、今回レビューしている『R1500 Lite』と、その先行モデルにあたる『R1500』を比較してみましょう。

この2つのモデルは、本体の大きさ、形状、ポート類の配置に至るまで外観がほぼ同一です。
しかし、見た目は酷似していても、機能やスペックには大きな違いがあります。
最も重要な違いは拡張性の有無です。バッテリー容量の増設を検討されている場合は、R1500をお勧めします。
主な違い
機能 | R1500 | R1500LITE |
AC出力 | 1,800W | 1,600W |
重量 | 16.7kg | 15.0kg |
拡張性 | あり | なし |
ワイヤレス充電 | あり 最大4,512Wh | なし |
定価 | 149,800円 | 129,800円 |
「どちらを選べば良いか分からない」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
筆者は両方のモデルを所有しています。それぞれの長所や、どのような使い方に向いているかなど、具体的な質問がありましたら、ぜひコメント欄で気軽にご質問ください。実機を使いながらお答えさせていただきます。
3.ライバル製品比較
ALLPOWERS R1500LITEと比較するのは以下2製品です。
容量や出力、価格帯が近いポータブル電源を選出しました。
- 拡張出力:定格を超える家電を動かすために電圧を下げて使えるようにする機能。
- 拡張バッテリー:本体容量を追加できる別売バッテリー。長時間使用や将来の増設に有効。
- 1Whあたり単価:定価を容量(Wh)で割ったコスト指標。値が小さいほど割安。
- 静音性:Jackery > AORA100 ≈ R1500 Lite(本機は最静音ではない)
- ソーラー入力:R1500 Lite 650W > AORA100 500W > Jackery 400W
- 重量:Jackery(約10.8kg)が最軽量。R1500 Liteは15kgで中~重量級
- 急速充電:60〜70分台で各機種とも横並び(体感差は小)
- 価格(実勢・セール込み):R1500 Liteの値下がり幅が最も大きい傾向 → 円/Whで優位になりやすい
静音重視ならJackery、太陽光回収力×価格重視ならR1500 Lite、高出力・拡張性重視ならAORA100が適している。
4. 実測検証
- Qこのポータブル電源でエアコンは何時間使えますか?
- A
容量1500Whクラスでは、定格500Wの小型エアコンなら約2.5〜3.5時間が目安です。
この製品では、外気32℃・設定24℃で実測3時間12分稼働しました。
- Qどのソーラーパネルを接続すれば発電できますか?
- A
R1500LITEのソーラー入力ポートはXT60コネクタです。MC4コネクタ対応のソーラーパネルをお勧めしますが、その場合はMC4-XT60変換ケーブルが必要になります。例えば、ALLPOWERS 200W フレキシブルソーラーパネルなら変換ケーブルもセットになっているため、追加購入の手間がかかりません。
- QACコンセントをONにしたまま1日放置すると、どのくらい電力が減りますか?
- A
この製品では実測36%(約380Wh)の消費でした。平均的な値です。
▶︎ 全モデルの24時間待機電力比較はこちら(製作中)
検証項目
- 実容量:計測中
- 放電率:1.5%/1h
- 騒音(dB):最大57dB
- 発熱(℃):計測中
充電速度別の騒音度検証
5.実際の使用例:高出力な調理家電はどこまで使える?

実際に複数の家電を接続し、実力を確かめました。 ホットクック(調理家電)と電気ケトルを同時使用しつつ、 iPad Proとモバイルバッテリーも充電しています。

ディスプレイ表示の合計出力は1460Wに達しました。 本機『R1500 Lite』のAC定格出力(継続して出せる最大出力)は1600Wなので、 これだけ多くの機器を動かしても、まだ140Wの余裕があります。
日本の一般的な家庭用コンセントの上限は1500W程度です。 この数値と比べても、本機はそれを上回る出力を持っています。 通常ならブレーカー(過負荷で自動停止する保護装置)を 気にする組み合わせでも、安心して使えるでしょう。
調理家電を同時に使える高出力は、実際の場面で真価を発揮します。
停電時を想像してみてください。 暗く不安な状況でも、この一台があれば ホットクックで温かいご飯を炊きながら、 同時に赤ちゃんのミルクやカップ麺用のお湯も沸かせます。
野外での食事準備でも「ながら調理」が可能になります。 メイン料理の準備をしながら、 ケトルでコーヒー用のお湯を同時に沸かせるため、 時間と手間を大幅に短縮できるはずです。
数値上の「高出力」だけでなく、 それがもたらす具体的な価値と安心感こそが、 この製品の真の魅力といえるでしょう。
6. まとめ
〜したいこと | おすすめ度&一言コメント |
停電でもスマホを使いたい | 家族4人10日分の電力を確保できる容量 |
停電でもエアコンを使いたい | 10畳のエアコンが2時間は使える |
キャンプ・車中泊で調理家電を使いたい | 調理OKだが重量は重め |
電気代を減らしたい・昼発電→夜使用 | 400Wソーラーパネルで素早く充電 |
こんな方におすすめ
- 停電時でも炊飯と湯沸かしを同時にこなしたい
- 昼間ソーラーで充電し、夜に自宅で消費して電気代を下げたい
- 初期投資を抑えて長く使いたい
おすすめしないケース
- 女性や高齢者などで頻繁に持ち運ぶ必要がある
- 静音性を最優先する
- 将来的に容量拡張を予定している
容量1,056Wh(約半日分の冷蔵庫利用)、 最大650Wソーラー入力、 コンセントでの急速充電70分のバランスが特徴です。
昼間に太陽光で発電し、夜間に電気を使いたい方に向いています。
高いソーラー入力と難燃素材で、防災と節電の両方に対応。 在宅避難時やベランダでの太陽光発電にも適しています。
持ち運びより、決まった場所での利用を重視する方におすすめします。