広告・編集方針について

開示条件:記事作成にあたりメーカーから金銭的な対価は一切受けていません。コンテンツ内容にメーカーや広告主による影響はありません。記事内に広告が含まれています。

ポータブル電源間で電力を移動させることは可能です。DC充電はAC充電よりも効率が良く電力を移動できます。

ポータブル電源同士の充電に興味がある方に向けた記事です。

効率的な使用例として、大型ポータブル電源をソーラーパネルで充電し、そのエネルギーを小型モデルに移して室内で使用する方法があります。

しかし、充電方法によって効率が大きく変わるため、注意が必要です。

本記事では、Jackeryの人気モデル2機種を用いて、ポータブル電源間の充電効率を検証しました。この実験結果から、最適な充電方法をご紹介します。

わからないことがありましたら、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。

ポータブル電源間の充電効率を検証しました

Jackeryの2機種を使用して、ポータブル電源間の充電効率を検証しました。

使用したのは、大容量モデルのJackery ポータブル電源 1000 New(1070Wh)と、コンパクトモデルのJackery ポータブル電源 300 Plus(288Wh)です。

製品詳細は以下の実機レビューを参考にしてください。

補足:ACとDCの基礎知識

ACとDCの違いを簡単に説明します。ご存知の方は飛ばしてください。

  • AC (Alternating Current / 交流)
    • 一定の周期で電流の向きが変わる電気
    • 家庭のコンセントから供給される電気はAC
    • 長距離の送電に適している
  • DC (Direct Current / 直流)
    • 常に一定方向に流れる電気
    • バッテリーや太陽光パネルが生成する電気はDC
    • 多くの電子機器の内部ではDCが使用されている

ポータブル電源は通常、内部でDCとして電気を蓄え、必要に応じてACに変換して出力します。

ACからDC、またはその逆の変換には常にある程度のエネルギーロスが伴うため、DC-DC間の直接の電力移動がより効率的になります。

検証方法

ポータブル電源からポータブル電源へ充電:効率の良い方法を検証

Jackery ポータブル電源 1000 Newのバッテリー残量を85%から75%まで減らします。

その電力をJackery ポータブル電源 300Plus(初期バッテリー残量40%)に移動させます。

Jackery ポータブル電源 300Plusのバッテリー残量の増加の差分が充電効率の差となります。

この電力移動を2つの方法で行いました。

  1. AC(交流)充電:コンセントによる充電
  2. DC(直流)充電:シガーソケットやUSBを用いた充電

1.AC(交流)充電:コンセントによる充電

ポータブル電源からポータブル電源へ充電:効率の良い方法を検証
AC充電の様子

2.DC(直流)充電:シガーソケットやUSBを用いた充電

ポータブル電源からポータブル電源へ充電:効率の良い方法を検証
DC充電の様子

補足:簡単な説明

ポータブル電源間の充電効率を検証しました

準備するもの

  1. 大きなバケツ(Jackery 1000 New)
  2. 小さなバケツ(Jackery 300Plus)
  3. 2種類の水を移す道具
    • じょうろ(AC充電に相当)
    • ホース(DC充電に相当)

実験の手順

  1. 大きなバケツに85リットルの水を入れます。
  2. 小さなバケツに40リットルの水を入れます。
  3. 大きなバケツから10リットルの水を取り出します(85リットル → 75リットル)。
  4. この10リットルの水を2つの方法で小さなバケツに移します
  5. 小さなバケツの水量の増加を測ります。

結果の解釈

  • 理想的には、10リットルすべてが小さなバケツに移るはずです。
  • しかし、実際には水を移す過程で少し水がこぼれたり(エネルギーのロス)します。
  • じょうろとホース、どちらの方法でより多くの水が小さなバケツに移せたか(効率が良いか)を比較します。

検証結果:効率はDCの勝ち

では、検証の結果を見てみましょう。

Jackery ポータブル電源 1000 Newのバッテリー残量を85%から75%まで減らした時のJackery ポータブル電源 300 Plusの増加量は?

  1. AC接続での移動: Jackery 300Plusのバッテリー残量が40%から68%に増加(28%上昇)
  2. DC接続での移動: Jackery 300Plusのバッテリー残量が40%から73%に増加(33%上昇)

AC接続での移動: Jackery 300Plusのバッテリー残量が40%から68%に増加(28%上昇)

ポータブル電源からポータブル電源へ充電:効率の良い方法を検証

DC接続での移動: Jackery 300Plusのバッテリー残量が40%から73%に増加(33%上昇)

ポータブル電源からポータブル電源へ充電:効率の良い方法を検証

一見5%の差に思えますが、実際のエネルギー量ではどれくらいの違いがあるのでしょうか。

Jackery ポータブル電源 300 Plusの全容量が288Whなので、計算してみると

  • AC接続:28% × 288Wh = 80.64Wh
  • DC接続:33% × 288Wh = 95.04Wh

つまり、DC接続の方が約14.4Wh多く移動できたことになります。これは無視できない差といえるでしょう。

変換効率を計算してみよう

さらに詳しく分析するため、Jackery ポータブル電源 300 Plusを0%から100%まで充電する場合のJackery ポータブル電源 1000 Newの消費量を計算してみました。

検証から導く効率の比較

先ほどの検証から変換効率を計算してみましょう。

  1. AC接続効率: 移動したエネルギー(80.64Wh)/ Jackery 1000Newの減少量(107Wh) = 75.36%
  2. DC接続効率: 移動したエネルギー(95.04Wh)/ Jackery 1000Newの減少量(107Wh) = 88.82%

  • AC接続(コンセント充電)の効率:約75.36%
  • DC接続(シガーソケットやUSB充電)の効率:約88.82%

DC接続の方が約13.46%効率が高いことがわかります。

Jackery ポータブル電源 300 Plusのバッテリ容量を0から100%充電する場合

Jackery ポータブル電源 1000 Newの消費量比較

  • AC接続で300 Plusを0%から100%まで充電する場合:Jackery 1000 Newの約35.72%を消費
  • DC接続で300 Plusを0%から100%まで充電する場合:Jackery 1000 Newの約30.30%を消費

DC接続の方が約5.42%消費量が少ないことがわかります。

充電方法300 Plus1000 New消費量 (%)1000 New消費量 (Wh)
AC接続0% → 100%約35.7%約382.2Wh
DC接続0% → 100%約30.3%約324.2Wh

DC接続を使用することで、約57.99 Whの電力を節約できます。これは、一般的なスマートフォン約1.5台分の充電に相当します。

長期の使用や頻繁な充電が必要な状況では、DC接続を優先することで大きな省エネ効果が得られますね。

なぜ接続方法で効率が異なるのか?

ポータブル電源間で電力を移動させることは可能です。DC接続はAC接続よりも効率が良く、より多くの電力を移動できます。

ポータブル電源内部では、電力はDC(直流)で蓄えられています。

AC(交流)に変換する際には、一定のエネルギーロスが避けられません。

理論上、DCからDCへの直接的な移動の方が、変換ロスが少ないため効率が良いはずです。

ポータブル電源の性能と充電効率の関係

画像参照:Jackery公式サイト

ポータブル電源の性能は、電力移動の効率に大きな影響を与えます。

高品質な製品は、DC-DCやDC-ACの変換効率が高く、エネルギーロスを最小限に抑えます。また、優れた充電管理システムを持つ機器は、適切な電圧と電流で充電を行い、効率を最大化します。

さらに、高性能なUSB-PD対応ポートなどは、より効率的な電力伝送を可能にします。効果的な冷却機能も重要で、高負荷時でも性能を維持し、効率低下を防ぎます。

メーカーが違うポータブル電源でも充電できる?

JackeryからBLUETTIへ充電
JackeryからBLUETTIへ充電

ポータブル電源間の充電は、メーカーが異なっても可能です。

例えば、私はALLPOWERS R3500からエコフロー リバー2やBLUETTI AC2Aといったコンパクトモデルへ電力を分配しています。何故なら、R3500は最大2000Wのソーラー充電に対応しており、効率的に電力を集められるからです。

上記の写真は、「Jackery ポータブル電源 1000 New」からシガーソケットポートを介して電力を供給し、BLUETTI AC50BのXT60ポートで受電している様子です。

参考記事:BLUETTI AC50B ポータブル電源実機レビュー 車中泊に最適

DC充電のバリエーション

DC充電には複数の方法があります。

  1. DC出力ポートを使用(DC5521/DC5525など)
  2. シガーソケットを利用
  3. USB-Cで充電

DC出力ポートを使用(DC5521/DC5525など)して充電

ポータブル電源のDCポートって何に使うんだろう?

「ポータブル電源のDCポートって何に使うんだろう?」って長年思ってました。

この疑問の一つの答えとして、ポータブル電源間で電気を移動させるのに使えることが分かりました。具体的には、BLUETTI EB3AからPecron E300にDC5521ポートを使って充電できます。

この方法では、EB3Aの出力が88WでPecron E300の充電量が86Wとなり、ほとんど電力のロスがありません。非常に効率的な電力転送が可能なのです。

最近はDCポートがないポータブル電源も増えてきましたが、このような使い方ができるDCポートの有用性が再認識されました。

DC出力ポートを使用(DC5521/DC5525など)して充電
BLUETTI EB3A
DC出力ポートを使用(DC5521/DC5525など)して充電
Pecron E300

USB-Cで充電

USB-Cで充電

充電を受ける側のポータブル電源がUSB-C充電に対応している場合のみ可能です。

USB-Cケーブル1本で接続できるため、これが最も手間のかからない充電方法かもしれません。ケーブルの互換性が高く、設定も簡単なので、異なるブランド間でも気軽に電力を移動できる利点があります。

Q&A:小型のポータブル電源から大きなポータブル電源に電気を移動できるか?

小型のポータブル電源から大型のものへ電力を移動できるのか、疑問に思ったことはありませんか?

結論から言えば、可能です。今回、実際に検証してみましたので、その結果をご紹介します。

使用したのは、小型の「Jackery ポータブル電源 300 Plus」と大型の「Jackery ポータブル電源 1000 New」です。300 Plusはバッテリー容量が288Whのコンパクトモデル。対して1000 Newは、1070Whの大容量を誇る大型モデルです。

検証方法は簡単です。300 Plusのシガーソケットポートから、1000 NewのDC入力ポートへ接続しました。この設定により、小さな電源から大きな電源へと効率よく電力を送ることができました。

ただし、注意点があります。ポータブル電源の機種によって、最適な送電方法が異なる場合があります。使用する機器の組み合わせによっては、別の接続方法がより効果的かもしれません。

もし具体的な機種での方法が分からない場合は、お気軽にコメント欄でお尋ねください。

Q&A:小型のポータブル電源から大きなポータブル電源に電気を移動できるか?
左:300Plus / 右:1000 New
Q&A:小型のポータブル電源から大きなポータブル電源に電気を移動できるか?
小型の300Plusから出力しています
Q&A:小型のポータブル電源から大きなポータブル電源に電気を移動できるか?
大型の1000 Newに入力しています

まとめ

  1. ポータブル電源間で電力を移動させることは可能です。
  2. DC接続はAC接続よりも効率が良く、より多くの電力を移動できます。
  3. 今回の検証では、DC接続はAC接続と比べて約13.46%効率が良いという結果になりました。

どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。