広告・編集方針について

開示条件:記事作成にあたりメーカーから金銭的な対価は一切受けていません。コンテンツ内容にメーカーや広告主による影響はありません。記事内に広告が含まれています。

検証環境と結果 | DBS1000Proのメリット | 長引く停電への備え | まとめ

本記事は、Dabbsson DBS1000Proで実際にエアコンを動かした検証結果です。「ポータブル電源でエアコンを使う方法の完全ガイド」では、他機種との比較や選び方を詳しく解説しています。

「もしもの停電時、エアコンが使えたら…」

そんな期待に応えてくれるのが、パワフルなポータブル電源「Dabbsson DBS1000Pro」です。実際に検証したところ、10畳用エアコン(暖房)を約3時間52分も稼働させることができました!

「約4時間って、実際どうなの? 短いの? 長いの?」と感じますよね。

実は、日本の停電の多くは1時間未満で復旧します1

以下のグラフは、停電時間と停電回数を視覚化したものです。

日本の停電時間と停電回数の推移(1966〜2023)
日本の停電時間と停電回数の推移(1966〜2023)

このグラフを見ると、平常時の停電時間は非常に短いことがわかります。(2023年は年間平均わずか36分!)

もちろん、グラフのスパイクが示すように、大規模災害時には長時間の停電リスクもあります。しかし、日常で起こりうるほとんどの停電に対しては、DBS1000proの「約4時間弱」という稼働時間は十分な備えになると言えるでしょう。これは非常に心強いポイントです。

では、DBS1000proがどのようにエアコンを動かしたのか、実際の検証を見ていきましょう。

(※基本的なスペックや外観レビューは別記事で紹介しています)

検証環境と結果を解説します

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証
検証の様子

【検証環境】

  • エアコン:日立製 白くまくん (10畳用) カタログ上の消費電力は900W
  • 部屋:10畳 (事務所の一室、南側全面窓などがあり、密閉性はそれほど高くありません)
  • 設定:エアコンのリモコンで暖房20℃に設定
  • 検証開始:午後3時〜

【結果】表とグラフでわかりやすく解説

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証
バッテリー残量が0%になった瞬間

実際の検証結果が以下の表になります。

時間バッテリー残量外気温(℃)室温(℃)
開始時100%4.69.0
30分後81%4.413.0
1時間後68%4.613.0
1時間半後55%4.614.0
2時間後47%4.714.0
2時間半後33%4.715.0
3時間後21%4.715.0
3時間半後9%4.215.0
3時間52分後0% 終了4.214.0

この表の結果をグラフにすると、全体の状況がより視覚的に把握できますね。

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証

このグラフから、テスト結果の要点が明確にわかります。

外気温4℃前後の厳しい条件でも、DBS1000proはエアコンを約3時間52分稼働させ、室温を14〜15℃(少し寒いかも)に維持することに成功しています。

では、バッテリーはどんなペースで減っていったのでしょうか? 時間ごとの消費ペース(1時間あたりに何%バッテリーを使ったか)をグラフで見てみましょう。

縦軸は消費ペース (%/時間)、横軸は時間を表しています。

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証

まず、使い始めの30分間を見てみましょう。グラフの左端がグンと高くなっていますよね。これは、1時間あたりに換算するとバッテリーの38.0%も消費している計算になります。すごい勢いです!

なぜこんなに消費が大きいかというと、冷え切った部屋を目標の温度まで一気に暖めようとして、エアコンが一番頑張ってパワーを使ったからなんです。

でも、部屋が暖まって室温がある程度安定してくると、消費する電力のペースも落ち着いてきます。グラフの中盤あたりを見ると、1時間あたり約24.0%の消費ペースになっていますね。

ちなみに、今回の検証全体の平均消費電力は約265Wでした。一番高い時で500W程度。

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証
実際の消費電力

DBS1000Proの電気を貯められる量(1,024Wh)をこの平均で割ってみると、計算上は約3.86時間。実際の稼働時間(約3時間52分)とほとんど同じになりました。データも正確そうですね!

このように、『使い始めが一番電気をたくさん使う』というエアコン(暖房)のクセは、ポータブル電源でどれくらい使えるかを考える上で、とても大切なポイントになります。

★ポイント:もし停電時に切り替わったら?

ちなみに、もしエアコンを使っている途中で停電になって、UPS機能でDBS1000Proからの給電に切り替わった場合はどうでしょうか? その場合は、もう部屋はある程度暖まっているので、一番電気を食う『使い始め』の段階がありません。 ですから、今回の検証結果(ゼロからスタートした場合)の約4時間よりも、もっと長くエアコンを使える可能性が高いんですよ。これはUPS機能付きならではのメリットですね!

【実測比較】容量別エアコン稼働時間一覧

「他のポータブル電源はどのくらいエアコンが使えるの?」と気になった方へ。

他のポータブル電源との稼働時間比較表で確認できます。

より長時間使えるモデルをお探しの方は参考にしてください。

リンクはレビュー記事使えた時間容量実売価格1Wh単価製品をチェック
Jackery 1000 New約4時間1,070Wh76,890円71.9円公式サイト| Amazon
Jackery 2000 New約8時間2,042Wh131,890円64.6円公式サイト | Amazon
Jackery 3000 New約11時間3,072Wh215,880円70.3円公式サイト | Amazon
BLUETTI AORA100約4時間1,152Wh66,800円58.0円公式サイト | Amazon
BLUETTI Elite 200 V2約10.5時間2,073Wh129,800円62.6円公式サイト | Amazon
ALLPOWERS R1500約5時間1,152Wh80,000円69.4円公式サイト | Amazon
Dabbsson DBS1000Pro約4時間1,024Wh85,000円83.0円公式サイト | Amazon
Dabbsson DBS1400 Pro約5.5時間1,382Wh94,300円68.2円公式サイト | Amazon
ALLPOWERS R3500約9時間3,168Wh200,000円63.1円公式サイト
EcoFlow DELTA 2約3.5時間1,042Wh57,200円54.9円公式サイト
→スマホの方はスクロールできます
※注意:エアコン性能や環境により継続時間は異なります。

DBS1000proを選ぶメリット:パワー、拡張性、そしてUPS機能

DBS1000proの魅力は、単にエアコンを動かせるだけではありません。

パワフルな出力:定格2000W / P-Boost 3000W

多くの家電を同時に、あるいは消費電力の大きな機器も動かせるパワーがあります。ドライヤーや電子レンジ、一部の工具なども使えるのは頼もしいですね。(P-Boostは一時的に出力を上げる機能)

パワフルでも比較的静かなので、音が気になる方も安心!エアコンを使っているとファンが回りますが、最大で37dB程度でした。冷蔵庫より静かです。

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000proでエアコン(暖房)約4時間!停電時の安心感とパワフルな実力を検証
一番うるさいときの音量

優れた拡張性:容量も出力もアップ!

別売りの拡張バッテリー(Dabbsson DBS2100B)を追加すると、容量が1,024Whから3,172Whに約3倍になるだけでなく、AC出力も2,000Wから2,400Wに向上します。

Dabbsson DBS1000 Proは拡張性がメリット

これはDabbsson独自の技術で、他社製品にはあまり見られない大きなメリットです。将来的に、より長時間の使用や、より多くの機器を同時に使いたい場合に備えられます。

高速充電とUPS機能

コンセントからの充電ならわずか1.2時間でバッテリーが満タンになる速さが魅力です。急な予定変更や停電予報があっても準備しやすい特徴と言えるでしょう。

Dabbsson DBS1000 Pro充電方法

本機に搭載された停電対策機能(UPS)は家庭の電気と電化製品をつなぐ橋渡し役として便利です。通常は家庭用電源を通しつつ、停電を感知した瞬間にバッテリーからの電力供給に自動切替。大切なパソコンデータを守り、今回実験したエアコン暖房も中断なく使用できました。

この停電対策機能は他社製品にも見られますが、DBS1000proの性能も同等に優れています。

ソーラーパネル充電で、さらに安心

停電が長引く場合、大切なのが電気の補充です。DBS1000proは最大1200Wと、太陽光からの充電能力が高いのも魅力。

Dabbsson DBS1000 Proをソーラーパネル充電
Dabbsson 210Wソーラーパネルで充電中

ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせれば、日中に電気を作って補充できるため、長期的な備えになります。

詳しくは「Dabbsson DBS1000proとDabbsson 210Wソーラーパネルでソーラー発電してみたよ」をご覧ください。

少しだけ注意点:価格とメーカーについて

他の1kWhクラスのポータブル電源と比較すると、DBS1000proは高機能な分、価格が少し高めに設定されています。

また、Dabbssonは比較的新しいメーカーであり、日本市場での実績やサポート体制においては、長年展開しているメーカーに比べると、まだ未知数という面もあるかもしれません。(とはいえ、PSE認証取得や最大5年保証など、安全性や保証には力を入れています)

▶︎ Dabbsson(ダブソンとは)?

Dabbsson DBS1000pro検証レポート

【実機レビュー】Dabbsson DBS1000 Pro使用レポート:機能や外観を解説

検証したところ、Dabbsson DBS1000proは10畳用エアコン(暖房)を約3時間52分動かせました。この実力なら、もしもの停電時も安心して過ごせますね。

こんな魅力があります
  • 余裕のパワー:定格2,000W・P-Boost3,000Wだから、電子レンジもドライヤーも気にせず使えます
  • 成長する性能:後から拡張バッテリーを追加すれば、容量も出力も向上します
  • 素早い充電:約1.2時間で充電完了、太陽光からも最大1200Wで取り込めます
  • 長く使える:半固体リン酸鉄バッテリーと丈夫な作りで安心です

お値段は少し高めですが、その分の価値はしっかりあります。

エアコンが約4時間も使える実力は、停電時に心強い味方になってくれますよ。頑丈な作りと高い拡張性(その分少し重いです)は、いざという時だけでなく、普段の生活でも頼りになります。

パワーと将来性を大切にする方にとって、とても魅力的な選択になるはずです。

脚注

  1. 電力事業連合会 ↩︎