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ソーラーパネルを複数つなぐとき、「直列接続と並列接続、どちらがいいの?」と迷う方は多いでしょう。

結論から言えば、影が多い環境では並列接続が向き、長距離送電や高電圧が必要な場合は直列接続が適しています。

結論から言えば、影が多い環境では並列接続が向き、長距離送電や高電圧が必要な場合は直列接続が適しています。

ただし、それぞれにメリットと注意点があるので、特徴を知っておくことが大切です。

この記事では、家庭用ソーラーパネルやベランダ発電を例にして、

  • 並列接続と直列接続の仕組み(電圧=電気の強さ、電流=電気の量)
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 異なるパネルを組み合わせるときの注意点

をわかりやすく整理しました。

後半ではFAQ形式で「効率が良いのはどちら?」「違うパネルを混ぜても大丈夫?」といった疑問にも答えています。

質問や製品選びの相談もコメント欄からお気軽にどうぞ!製品名を書いていただければ個別にお答えします。

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ポータブル電源とソーラーパネルの基本的な接続方法がわからない場合は、「すぐに役立つ!ポータブル電源とソーラーパネル接続の実用ガイド」をご覧ください。

京寺美里(Kyodera miri)
京寺美里(Kyodera Miri)
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ソーラーパネルの並列接続と直列接続:基本説明

ソーラーパネルの発電量は「電圧(V=ボルト)」と「電流(A=アンペア)」で決まります。電圧は水道の水圧、電流は水の流れる量に例えると分かりやすいです。

複数枚をつなぐときは、その接続方法で出力が変わります。

直列接続は電圧が上がり、電流はそのまま。水道の水圧が強まるイメージです。

並列接続は逆に、電流が増えて電圧は同じ。水の流れる量が増える感覚です。

ソーラーパネルの「電圧(V=ボルト)」と「電流(A=アンペア)」とは?
ソーラーパネルの「電圧(V=ボルト)」と「電流(A=アンペア)」とは?

この仕組みを知っておくと、目的に合った発電システムを組みやすくなります。

ここからは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

ソーラーパネルの並列接続とは?

ソーラーパネルの並列接続とは?

並列接続は、パネルのプラス同士とマイナス同士をそれぞれつなぐ方法です。こうすると電圧は各パネルと同じまま、電流だけが足し算されます。

例えば100W(17.6V/5.9A)のパネルを2枚並列につなぐと、17.6V/11.8Aの出力になり、電流が増える分、総出力も上がります。

「EcoFlow 100W据え置き型ソーラーパネル(柔性)」を2枚使って並列接続

ただし並列接続は、同じ電圧のパネル同士で行うのが基本です。電圧が違うものを混ぜると性能が落ちやすくなります。

実際に並列接続するには、ジョイントパーツが必要になります。私は「RENOGY ソーラーパネル並列用Y字型MC4コネクター」を使っています。

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RENOGY MC4Y字型 ソーラーパネル並列用Y字型MC4コネクター
RENOGY MC4Y字型 ソーラーパネル並列用Y字型MC4コネクター
ソーラーパネルの並列接続とは?

実際に並列接続した状態を見てみましょう。

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値

並列接続では、パネルの各メス端子をジョイントを使用して一つのメスポートに接続し、同様にオス端子も一つのオスポートに接続します。

その後、MC4からXT60への変換ケーブルを使用して、最終的な出力をXT60コネクタとしてポータブル電源に差し込みます。

ソーラーパネルの直列接続とは?

ソーラーパネルの直列接続とは?

直列接続は、一方のパネルのプラス端子を、もう一方のマイナス端子につなぐ方法です。こうすると電圧が合計され、電流は変わりません。

イメージとしては、水道管を縦に継ぎ足して水圧を高めるようなもの。電気の“力”が強まる形です。

例えば100W(17.6V/5.9A)のパネルを2枚直列につなぐと、合計で35.2V/5.9Aの出力になります。

「EcoFlow 100W据え置き型ソーラーパネル(柔性)」を2枚使って直列接続

直列接続は、同じ電流を持つパネル同士で行うのが基本です。異なる電流のパネルを混ぜると効率が下がってしまいます。

直列接続の場合、追加のパーツは不要です。実際の接続状態を見てみましょう。

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値

まず、ソーラーパネルの一方のオスと他方のメスを接続します。

そして、残りのオスとメス端子をMC4からXT60への変換ケーブルに接続し、出力をXT60コネクタとしてポータブル電源に差し込みます。

ソーラーパネルの電圧が30Vを超える場合、MC4ケーブルの接続は電気工事士の資格が必要か?

経済産業省の作成した、電気工事士法について「よくある質問」より。

Q
ソーラーパネル同士をMC4コネクタで接続するのに電気工事士の資格は必要ですか?
A

いいえ、不要です。経済産業省のQ&Aでも「差し込み式端子での接続」は資格が不要とされています。

Q
どんな場合に電気工事士の資格が必要になりますか?
A

以下のようなケースでは資格が必要です。

  • ケーブルを切断し、圧着スリーブでつなぐとき
  • 集合ボックスに電線を直接つなぐとき
  • 30Vを超える高電圧システムを扱うとき
Q
ソーラーパネルとポータブル電源を接続するだけならどうですか?
A

MC4コネクタをそのまま差し込むだけなら、DIYで行えます。特別な資格は不要です。

ソーラーパネル 直列と並列の接続方法 違いを動画で確認しよう

ここでは、ソーラーパネルを2枚つないで直列と並列の違いを動画で確認できます。気になる方は、4分ほどの動画をご覧ください。

動画の解説

動画を見る時間がない方のために、ポイントをまとめます。

今回使うのは「レノジー 両面ソーラーパネル 220W」です。1枚あたり 18.78V/12.24A の性能を持っています。

ソーラーパネル 直列と並列の接続方法 違いを動画で確認しよう
レノジー 両面ソーラーパネル 220ワットの直列と並列時の電圧・電流

このパネルを直列接続した場合、合計の出力電圧は37.74Vになり、電流は一枚当たりの12.24Aが維持されます。

一方、並列接続の場合、電圧は一枚当たりの18.78Vが維持され、電流は2枚合わせて24.48Aとなります。

直列接続の解説

ソーラーパネル 直列と並列の接続方法 違いを動画で確認しよう
直列接続

直列接続にすると、電圧は2枚分の合計で 37.74V に。電流は1枚と同じ 12.24A のままです。

つなぎ方はシンプルで、片方のオス端子をもう片方のメス端子に差し込みます。残った端子をポータブル電源につなぐだけなので、特別な道具はいりません。

直列接続は、パネル全体に均一に日が当たるときに効果を発揮します。弱点は影に弱いことです。

並列接続の解説

ソーラーパネル 直列と並列の接続方法 違いを動画で確認しよう
並列接続

並列接続では、電圧は1枚と同じ 18.78V のまま。電流は合計で 24.48A に増えます。

このとき必要なのが「並列用MC4コネクター(Y字型)」。オス同士、メス同士をそれぞれつなぐことで並列になります。

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並列接続は、一部のパネルに影がかかっても他が発電を続けられるのが強みです。影や日照ムラがある環境に向いています。

ソーラーパネルの並列接続とは?

ソーラーパネルの並列接続と直列接続:メリット・デメリット

直列接続と並列接続には向き不向きがあります。簡単に説明します。

並列接続 → 安定性と拡張性に優れるが、配線が複雑で電線が太くなる

安定して運用でき、あとからパネルを増やしやすいのが特徴です。ただし配線が増え、太いケーブルが必要になる点は注意しましょう。

メリット
  • 一部に影がかかっても他のパネルは発電を続けられる
  • 新しいパネルをあとから追加しやすい
デメリット
  • パネル数が増えるほど配線が複雑になる
  • 電流が大きくなるため太い電線が必要になりコスト増
  • 高電圧が必要な機器には不向き

直列接続 → 高電圧が得られ、配線がシンプルだが影や故障に弱い

高い電圧を作れるので、長い距離の送電や大型機器に向きます。一方で影や故障の影響を全体が受けやすい弱点があります。

メリット
  • 電圧が上がるため、大型機器の動作に対応できる
  • 高電圧で送れるので細めの電線でもロスが少ない
  • 配線がシンプルで扱いやすい
デメリット
  • 1枚に影がかかるとシステム全体の出力が落ちる
  • あとからパネルを増設しにくい
  • 1枚の故障が全体に影響しやすい

二つの異なるソーラーパネルで直列と並列接続を試してみる

  • EcoFlow 100W(17.1V/5.9A)と ALLPOWERS 100W(25.5V/4.17A)を使用
  • 直列接続 → 電圧合計 42.6V、電流は小さい方の 4.17A → 約177.4W
  • 並列接続 → 電圧は小さい方に合わせ 17.1V、電流合計 10.07A → 約172.2W
  • 実測では直列も並列も約115W程度
  • 結論:異なるパネル同士では効率低下。同一仕様パネルを使うのが望ましい

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値

今回は「EcoFlow 100W(17.1V/5.9A)」と「ALLPOWERS 100W(25.5V/4.17A)」を組み合わせて検証しました。

それぞれのパネルについての情報は次の通りです。

アイテム名電圧電流
EcoFlow 100Wソーラーパネル 柔性 据置型17.1V5.9A
ALLPOWERS SF100 100Wソーラーパネル25.5V±5%4.17A±5%
  • 直列接続:電圧は合計で 42.6V。電流は小さい方の 4.17A に制限され、出力は約 177.4W
  • 並列接続:電圧は小さい方の 17.1V に合わせられます。電流は合計で 10.07A、出力は約 172.2W

理論上は直列と並列で大きな差はなく、ほぼ同等の発電量になります。

100Wと100Wを接続して200Wにならないことにびっくりしませんか?

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値
ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値

実測の結果

実際に同条件で計測したところ、直列でも並列でも出力は およそ115W。100Wパネルを2枚使ったにもかかわらず、理論値より低い結果でした。

このことから、異なる特性のパネルを混ぜると効率が落ちやすいとわかります。同じ規格のパネルをそろえる方が安定した発電につながります。

検証の様子

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の実践
奥がエコフロー、手前がALLPOWERS

それでは、実際に直列接続と並列接続が発電量にどのような影響を及ぼすのか、観察してみましょう。

理論上、接続方式は発電量に差をもたらさないとされていますが、実際の結果はどうでしょうか。

  • 30℃・14時ごろ・日当たり良好な環境で測定
  • パネルの位置は変えず、直列と並列を比較
  • 実測値は直列・並列ともに115W前後
  • 単体性能は ALLPOWERS 約65W、EcoFlow 約55W
  • ALLPOWERS の方が小型で発電効率がやや高く、価格も安い

直列接続の画像

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値
直列接続

並列接続の画像

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の理論値
並列接続

両パネルの画像:左がエコフロー・右がオールパワーズ

ALLPOWERSとエコフローのフレキシブル100Wを直列・並列接続した時の実戦
検証の状況 左がエコフロー、右がALLPOWERS

実験条件

検証は気温30℃、日当たりの良い午後2時に実施しました。パネルの配置は固定し、直列と並列で条件をそろえています。

測定結果

  • 直列接続:およそ115W
  • 並列接続:およそ115W

理論値では直列がわずかに有利でしたが、実際には両方ほぼ同じ出力でした。

単体での比較は以下の通りです。

  • ALLPOWERS:約65W
  • EcoFlow:約55W

検証結果のまとめ

同じ100Wクラスのパネルでも、メーカーが異なると効率に差が出ます。

今回の組み合わせではALLPOWERSがやや優位でした。複数枚で安定した発電を狙うなら、同じ仕様のパネルをそろえる方が安心です。

今回の例でも、ALLPOWERSが2枚ならもう少し好成績が出たはずです。

FAQ:ソーラーパネル接続に関するよくある質問

Q
並列接続と直列接続は、どんな要因で影響を受けますか?
A
  • 並列接続:影に強いが、電流が増えるので長いケーブルだとロスが大きくなりやすい
  • 直列接続:高電圧でロスが少ないが、1枚に影がかかると全体の出力が落ちやすい
Q
並列接続時の注意点はありますか?
A
  • 同じ電圧のパネルを使う
  • バイパスダイオードで影の影響を減らす
  • 電流に合った太さのケーブルを選ぶ
  • 使用する機器の入力範囲を確認する
Q
直列接続時の注意点はありますか?
A
  • 同じ電流のパネルを使う
  • 設置場所や角度をそろえる
  • 高電圧になるので絶縁や安全対策を行う
  • 入力上限電圧を超えないか確認する
Q
異なる種類や出力のパネルを組み合わせてもいいですか?
A

基本は同じ仕様でそろえるのが安全です。どうしても混在させる場合は、近い性能のパネルをグループ化し、グループ同士を並列で接続すると安定しやすいです。

Q
例えば、120W(18V/6.6A)と200W(18V/11.1A)はどうつなぐべきですか?
A

並列接続がおすすめです。両方18Vなので電圧が揃っており、合計で 約318W の出力が期待できます。直列にすると効率が落ちるため不向きです。

まとめ:並列接続と直列接続のおさらい

まとめ:並列接続と直列接続のおさらい

ソーラーパネルを複数使うときは、並列接続と直列接続の特徴を理解することが大切です。

並列接続

  • 仕組み:プラス同士・マイナス同士をつなぐ
  • 特徴:電圧は一定、電流が増える
  • メリット:影に強い・あとから追加しやすい
  • デメリット:電流が大きくなり配線が複雑になりやすい

直列接続

  • 仕組み:片方のプラスをもう片方のマイナスにつなぐ
  • 特徴:電圧が上がり、電流は一定
  • メリット:高電圧に対応でき、配線もシンプル
  • デメリット:影や故障の影響を受けやすい

接続方法は環境によって選びましょう。
例えば影ができやすい場所では並列、長距離の送電や高電圧が必要な場合は直列が向いています。

自宅に合った方法を選べば、電気代の節約につながり、自家発電をより安心して続けられます。

解決策が見つからない場合は、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。

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