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EBL 100W ソーラーパネルを詳細レビュー。実機を用いてJackery・EcoFlow・BLUETTIなどポータブル電源メーカー製品との接続方法を解説。低価格だが汎用性が高く初心者にも使いやすい製品。
EBL ソーラーパネル 100W(ESP-100)の実機レビューをお届けします。EBL社は世界的に展開する大手電池メーカーとして知られています。
他社製品より手頃な価格設定のため、多くの方が興味を持たれているのではないでしょうか。
この記事では、以下の点に重点を置いて詳しく解説しています。
- 外観と仕様の詳細
- 様々なポータブル電源との接続方法
- 実際の使用感と性能
特に力を入れているのは、Jackery、EcoFlow、BLUETTIなど大手メーカーのポータブル電源との接続方法です。図解を交えて分かりやすく説明していますので、互換性を心配されている方の参考になるかと思います。
価格面でのメリットを考えると、このEBLソーラーパネルは非常に魅力的な選択肢と言えます。特に、2つ折りのコンパクトなデザインを好む方にとっては、有力な候補となるでしょう。
購入を迷っている方、ポータブル電源との組み合わせに不安がある方、うまくソーラー発電できていない方に、この記事がお役に立てば幸いです。
EBL社とは?

まずは、製造元であるEBLについて少し触れておきたいと思います。
EBLは1998年創業の老舗バッテリーメーカーで、20年以上にわたり高品質な電池と充電器を提供し続けてきた実績のある会社です。電子機器の進化に合わせて製品を改良し続け、信頼性の高さで定評があります。
特に印象的なのは、彼らの「Recharge for our planet!(地球のために充電しよう!)」というスローガン。環境に配慮した製品開発や、繰り返し充電可能なバッテリーの提供など、持続可能性を重視している点も好感が持てます。
こうした長年の実績と環境への取り組みを見ると、EBLは信頼して製品を選べる会社だと言えるでしょう。アマゾンでのレビューも肯定的が100%となっています。ソーラーパネルという重要な製品を選ぶ際、メーカーの信頼性は大切なポイントですからね。
それでは、EBLソーラーパネルの性能や使用感について詳しく見ていきましょう。
EBL ソーラーパネル 100W スペック

型番 | ESP-100 |
最大出力 | 100W |
開放電圧 | 23.85V |
定格電圧 | 20V |
定格電流 | 5A |
重量 | 約4.47kg |
収納サイズ | 約640×536×65mm |
展開サイズ | 約1284×536×5.0mm |
動作温度 | -20~60℃ |
出力ポート | MC4,アンダーソン,DC5521 |
取扱説明書 | EBL ソーラーパネル 100W(ESP-100)取扱説明書(クリックするとPDFが開きます) |
同梱物・取扱説明書(PDFあり)

同梱品は以下の通り。
- MC4-DC/アンダーソンケーブル
- DC変換コネクタ
- 取扱説明書


取扱説明書は簡易的なものですね。使い方がわからない場合は、お気軽にコメント欄からお知らせください。
→ EBL ソーラーパネル 100W(ESP-100)取扱説明書(クリックするとPDFが開きます)
EBL ソーラーパネル 100W 外観・基本機能

EBLのソーラーパネルは、展開時に1.3メートルの横幅と約54センチの高さになり、設置には広めのスペースが必要です。

足を最大に広げると奥行きは50センチから1メートルになり、多様な角度での設置が可能になります。

パネル上部にはEBLのロゴと鳩目があり、フックでの設置にも対応します。もしも鳩目を使用する場合は、本体重量があるため、しっかりとした固定が大切です。

パネル周囲のオレンジ色の布地は鮮やかで、キャンプ場での使用時に映えるでしょう。若干の防水性はありますが、できるだけ水濡れは避けましょう。

持ち手は頑丈なプラスチック製で、長時間持ち運んでも手が痛くなりにくい設計です。折りたたみ部分には磁石が内蔵されており、きちんと閉じることができます。

このソーラーパネルは2つ折りです。この折れ曲がり部分は故障の原因になりやすいので、開閉は丁寧に行なった方が寿命が伸びます。

パネル自体の品質は高く、小雨程度なら耐える撥水素材を使用。光電変換効率は業界平均的な23.0%です。
収納した状態

収納時は約60センチ四方、厚さ7センチとなります。2つ折りのため若干大きめですが、4つ折り製品より薄く、隙間収納に向いています。外装は耐久性のあるオックスフォード素材で、軽い雨をはじきます。
ソーラーケーブル部分

上部ポケットには、IP65相当の防水性能を持つMC4コネクターケーブルが収納されています。



ポケット内にはパネルのスペックが記載されており、接続可能なポータブル電源を確認できます。

基本はMC4コネクタなので、ほぼ全てのメーカーのポータブル電源と接続できます。

同梱ケーブルは、DC5521、アンダーソンコネクタになっています。
設置方法

設置は簡単で、磁石で固定された2つ折りを開き、足を広げるだけです。

15〜30秒程度で完了し、15センチほどの足幅があるため、多少の風にも耐えられます。角度調整も容易で、太陽の高度に合わせて最適な設置ができます。



次のセクションでは、各種ポータブル電源との具体的な接続方法について詳しく解説します。
Jackeryポータブル電源との接続方法
Jackeryポータブル電源との接続方法について、詳しく解説いたします。Jackery製品には、ソーラーパネル入力として2つの方式があります。
- USB-Cポートから充電するタイプ
- DC8020タイプのポートからインプットするタイプ
それぞれ接続方法が異なるため、別々に説明していきます。
USB-Cポートから充電するJackeryとの接続

USB-C充電タイプの場合、接続手順は以下の通りです。
- EBLソーラーパネルのMC4コネクタに同梱のMC4-DC5521ケーブルを接続
- DC5521を同梱のDC7909コネクターに変換
- DC7909コネクターをUSB-Cに変換して接続
この過程で、DC7909をUSB-Cに変換するパーツ(SinLoon PD DC 7909メス)が別途必要となりますが、1000円程度で入手可能です。



EBLソーラーパネルのMC4コネクタを使用し、同梱のMC4-DC5521ケーブルを接続します。
次に、DC5521を同梱のDC7909コネクターに変換します。
最後に、DC7909コネクターをUSB-Cに変換して接続します。



Jackery ポータブル電源 300 Plusでの検証では、平均60W、最大70Wの発電量を記録。この出力なら4〜5時間でフル充電が可能です。
DC8020ポートから充電するJackeryとの接続

DC8020ポートのJackeryポータブル電源との接続方法です。こちらがJackeryの主流の方式です。
DC8020ポートタイプ(Jackeryの主流方式)の接続手順は
- EBLソーラーパネルのMC4コネクタに同梱の「MC4-DC5521ケーブル」を接続
- DC5521コネクタを同梱のパーツでDC7909に変換
- DC7909コネクタをDC8020(別売り)に変換
ここでは、DC7909コネクタをDC8020に変換するパーツ(DCプラグ変換 オスDC8020 メスDC7909)が必要になります。ポータブル電源によっては、同梱されている場合があります。その際は、別途購入不要です。

まず、EBLソーラーパネルのMC4コネクターに同梱のMC4-DC5521ケーブルを接続します。
次に、DC5521コネクターを同梱のパーツでDC7909に変換し、さらにDC7909コネクターをDC8020に変換します。
ここで必要となるのが、DC7909コネクターのメスをDC8020コネクターに変換するパーツ(DCプラグ変換 オスDC8020 メスDC7909)です。




Jackery ポータブル電源 1000 Newでの実験では、60〜70W、平均65Wの発電を確認。ただし、1000Wh以上の大容量バッテリーのフル充電には10時間以上かかります。
補足情報
これらの方法で、Jackeryのポータブル電源とEBLソーラーパネルを接続できることが確認できました。ただし、Jackeryに関しては、他社製ソーラーパネルの接続はメーカーが推奨していません。故障した場合は、自己責任となりますのでご注意ください。
EcoFlowポータブル電源との接続方法

エコフローのポータブル電源とEBLのソーラーパネルを接続する方法を解説します。

エコフロー製品のソーラーパネル入力ポートはXT60を採用しているため、EBLソーラーパネルのMC4コネクタとの接続には変換が必要になります。
この接続には、MC4からXT60に変換するソーラー充電ケーブルを別途購入する必要があります。エコフロー製品にはこのケーブルが付属していないので、追加費用が発生します。
→ エコフロー XT60iソーラー充電ケーブル (3.5m)

接続自体は簡単で、EBLソーラーパネルのMC4コネクタに変換ケーブルを接続し、そのXT60端子をポータブル電源に差し込むだけです。

実際にEcoFlow River 3とソーラーパネルを接続したところ、最大75ワット、平均65ワット程度の発電量が得られました。
この組み合わせなら、バッテリーが完全に空の状態から約4時間でフル充電が可能です。日常的な使用では、30%から80%の間で充電することが多いので、毎日の使用分を回復するのに約2時間程度で十分でしょう。

ポータブル電源の容量に合わせてソーラーパネルを選ぶことが重要です。このEBL 100W ソーラーパネルは、エコフローのRiver 2 Pro程度までのモデルに適しています。
エコフロー純正パネルより安価なので、コスト効率の良い組み合わせと言えるでしょう。
BLUETTIポータブル電源との接続方法

BLUETTIのポータブル電源とEBLのソーラーパネルの接続方法をご紹介します。
BLUETTIの製品は、入力ポートにXT60かDC7909を採用しています。EB3AなどDC7909ポート搭載モデルは、同梱の機材だけで接続可能。
一方、ACシリーズなどXT60ポート搭載モデルでは、EBLソーラーパネルのMC4コネクタをXT60に変換する必要があります。
BLUETTIの製品には必要な変換ケーブル(MC4からXT60へ)が付属しているため、追加費用は不要です。

接続は意外と簡単。EBLパネルのMC4コネクターに変換ケーブルを接続し、そのXT60端子をポータブル電源に差し込むだけで完了します。

実際にBLUETTI AC2AとEBL ソーラーパネルを組み合わせてみたところ、最大78ワット、平均68ワット程度の発電量が得られました。この組み合わせなら、晴れた日なら十分な電力を確保できそうです。

DC5521・DC7909ポート搭載ポータブル電源との接続方法

DC5521・DC7909ポートを搭載したポータブル電源との接続方法をご紹介します。
これらのDCポートをソーラーインプットに採用する製品は近年減少傾向にありますが、PecronやBLUETTIの一部モデル、また旧型のAnker製品やJackery製品などで見られます。こうした機種をお持ちの方に向けた情報です。
一般的な5521や7909ポート搭載のポータブル電源なら、同梱のケーブルやアタッチメントを使うだけで、ソーラーパネルとの接続が可能です。

実際にPecron E300LFPと接続してみました。ソーラーパネルのMC4コネクターに同梱のMC4-DC5521ケーブルを接続し、そのDC5521端子をポータブル電源に差し込むだけです。試してみたところ、発電量は60〜70ワット程度でした。他の接続方法と比べて、発電量に大きな差はありませんでした。
なお、EBLのポータブル電源の接続ポートはMC4かアンダーソンコネクターを採用しているため、EBL製品との接続も同様の方法で問題ありません。


実際の発電量はどれくらい?

実際の発電量について。Amazonのレビューなどでは、「20ワット程度しか発電できない」「角度が合わないと全然発電しない」といった声も見られますが、実際はどうなのでしょうか。
私が試してみたところ、午前8時頃から午後2時頃まで、太陽に向けてほぼ放置状態でも、平均して65ワット程度の発電量が得られました。
ただし、どのソーラーパネルにも言えることですが、少しでも影がかかると発電量は一桁台まで落ちてしまいます。
そのため、設置方法が重要です。以下のポイントに注意しましょう。
- 影が全くかからない場所に設置する
- 正午頃に太陽との角度が最適になるよう配置する
Jackery、EcoFlow、BLUETTIなど、様々なメーカーのポータブル電源と接続してみましたが、いずれも60ワット以上の発電量を記録しました。価格を考慮すると、十分な性能を発揮していると言えるでしょう。
まとめ

EBLソーラーパネル100Wの検証から見えてきたのは、その優れた価格性能比です。
最大の魅力は、幅広いポータブル電源との互換性。Jackery、EcoFlow、BLUETTIなど主要ブランドとの相性の良さが実証されました。
実測では、平均65ワット程度の安定した発電量を記録。太陽光の角度や影に敏感な面はありますが、適切な設置で十分な性能を引き出せます。例えば、正午に最適角度となるよう配置すれば、効率が格段に上がります。
2つ折りのコンパクト設計は、持ち運びや収納に大きな利点。キャンプや車中泊など、アウトドアでの活躍が期待できそうです。
価格も、同クラスの競合品と比べてリーズナブル。コストパフォーマンスを重視する方には、魅力的な選択肢となるでしょう。
EBL社は、日本のAmazonで長年の販売実績を持つ企業です。この経験を活かし、新しく参入したメーカーと比べて、より充実したカスタマーサポートを提供しています。
製品を所有していますので、気になる点や疑問がありましたら、お気軽にコメントでお尋ねください!
開示条件
本記事で紹介する製品は、「EBL」から提供を受けたものです。本記事の作成にあたり、メーカーからの金銭的な対価は一切受けていません。本記事の内容は全てパワーバンクスの独自の視点で作成しており、メーカーや広告主による影響は一切ありません。詳しくは、当サイトのコンテンツポリシーをご覧ください。
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