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ポータブル電源があれば、電気毛布を車中泊やキャンプ、停電時にも使えます。

ただ、「どのくらいの容量があれば一晩持つの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、一晩(8時間)使うなら300Wh以上、2人で使うなら600Wh以上が目安です。

今回5製品で実測検証したところ、同じ2000Wh帯でも消費率に7%と9%の差がありました。製品選びではインバーター効率も意外と重要です。

この記事では、実測データをもとに「どの容量を選べばいいか」を解説します。

実測データサマリー【2025年12月検証】

製品容量3時間の消費3時間後の減少率ファン音
EcoFlow RIVER 3230Wh145Wh63%1回(静か・GaN)
ALLPOWERS VOLIX P300256Wh154Wh60%3回(静か)
BLUETTI AORA 2002,073Wh145Wh7%なし
Dabbsson 2000L2,048Wh184Wh9%2回(40dB)
Jackery 3000 New3,072Wh215Wh7%なし

検証条件

  • 電気毛布:広電 VWK552H-D(強設定・約52℃)
  • 測定時間:3時間連続使用
  • 測定機器:ワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)

なぜ製品によって消費量が違う?

「電気毛布は40Wしか使わないのに、思ったより減りが早い」と感じることがあるかもしれません。

これはポータブル電源自体も電力を消費しているからです。

AC出力を使うとインバーターが常に動作するため、その分のロスが発生します。

今回の検証では、電気毛布の実消費(ワットチェッカー計測値)は100〜130Whだったのに対し、バッテリー消費は145〜215Whでした。

差分の15〜105Whがポータブル電源側のロスです。製品によってかなり差があるので、効率の良い製品を選ぶとバッテリーが長持ちします。

注目ポイント

小容量帯(230〜256Wh)は3時間で約60%消費。一晩使い切る想定なら十分な容量です。大容量帯は7〜9%の消費で、ファンもほぼ回らず静か。

電気毛布の消費電力は?実測で分かった意外な事実

電気毛布の消費電力は、カタログ値よりも実際はかなり低くなります。

私が使用している広電の電気毛布は、カタログ上の消費電力が55W。

単純計算なら1時間で55Wh消費するはずですが、実測では「強」でも約41Whでした。

表面温度強:約52℃ 中:約36℃ 弱:約20℃
消費電力量(1時間あたり)強:約41Wh 中:約18Wh 弱:約13Wh
広電(KODEN) 電気毛布 掛け 敷き 188×130cm 洗える ダニ退治 スライド温度調節 VWK552H-D

使用した電気毛布

  • 製品:広電(KODEN) VWK552H-D
  • サイズ:188×130cm
  • 公称消費電力:55W

なぜカタログ値より低いのか。

電気毛布は「間欠運転」という仕組みで動いています。設定温度に達するとヒーターが止まり、温度が下がると再び動き出す。

つまり常に55W消費しているわけではなく、ON/OFFを繰り返しているんですね。

この間欠運転、ポータブル電源との相性で注意点があります。詳しくは後述のQ&Aで解説します。

容量別の稼働時間目安

エコフロー リバー2では電気毛布が何時間使える?
エコフロー リバー2と電気毛布

今回の実測データをもとに、容量別の使用可能時間を計算しました。

ポータブル電源の容量別 電気毛布の使用可能時間

容量強(52℃)中(36℃)弱(20℃)
300Wh約6時間約13時間約18時間
500Wh約10時間約22時間約30時間
1000Wh約20時間約44時間約61時間
2000Wh約40時間約88時間約123時間
3000Wh約60時間約133時間約184時間

※インバーター変換ロス20%を考慮した計算値

今回の実測との照合

EcoFlow RIVER 3(230Wh)で検証したところ、強設定で3時間使用後に残量37%。

このペースなら約4.7時間で空になる計算です。上の表で300Whが約6時間なので、容量比でほぼ一致しています。

一晩使うならどの容量?

実用的な目安をまとめました。

用途推奨容量理由
1人・一晩(8時間)300Wh以上中設定で余裕あり
2人・一晩600Wh以上電気毛布2枚分
1人・2泊500Wh以上中設定で約22時間
停電備え(3日間)2000Wh以上中設定で約88時間

中設定(36℃)でも十分暖かいので、一晩8時間使うなら300Whクラスで足ります。

強設定をずっと使い続けることは実際にはあまりないでしょう。

電気毛布とポータブル電源 Q&A

Q
夜中に電源が切れてしまうのはなぜ?

A

電気毛布の間欠運転が原因かもしれません。

電気毛布は設定温度に達するとヒーターが止まり、消費電力が0Wになります。この瞬間、ポータブル電源が「何も繋がっていない」と判断して、自動的にAC出力をオフにしてしまうことがあります。

以前はこの問題に悩まされることが多かったのですが、最近の製品はアプリで自動オフ時間を設定できるものがほとんどです。「オフにしない」や「12時間後」などに設定しておけば、夜中に突然切れる心配はありません。

購入前に、自動オフ設定がカスタマイズできるか確認しておくと安心です。

Q
電気毛布の電気代はどのくらい?

A

中設定で一晩使っても約5円程度です。

設定1時間あたり8時間(一晩)30日間
約1.0円約8円約240円
約0.6円約5円約150円
約0.1円約1円約30円

Q
電気毛布を2枚同時に使いたい

A

必要な容量は単純に2倍です。

中設定で8時間、2枚同時に使う場合
18Wh × 8時間 × 2枚 × 1.2(変換ロス) = 約350Wh

500Whクラスのポータブル電源があれば、余裕を持って使えます。

注意点として、コンセントが2口以上あるポータブル電源を選んでください。横並びに配置されているタイプの方が、プラグ同士が干渉しにくく使いやすいです。

Q
手持ちのポータブル電源で何時間使える?

A

計算式はこちらです。

ポータブル電源の容量(Wh) × 0.8 ÷ 電気毛布の消費電力(W) = 使用可能時間

0.8はインバーター変換ロスを考慮した係数です。製品によって効率は異なるため、あくまで目安として考えてください。実測では0.7〜0.9程度の幅がありました。

例:500Whのポータブル電源、消費電力40Wの電気毛布の場合
500 × 0.8 ÷ 40 = 10時間

ポータブル電源の容量に応じて、電気毛布がどれくらい使用できるか
ポータブル電源の容量に応じて、電気毛布がどれくらい使用できるか

Q
100V出力と110V出力、どちらを選ぶべき?

A

日本の家電を使うなら100V出力の製品を選んでください。

海外メーカーの一部製品は110V出力のものがあります。

100V仕様の電気毛布を110Vで使うと、約10%多く電力を消費してしまいます。

実測でも100V製品が86W、110V製品が113Wと差が出ました。

バッテリーの持ち時間に直接影響するので、購入前にスペックを確認しておくことをおすすめします。

ポータブル電源のコンセントが100V出力の製品を選ぶ 110V製品との比較
110Vのポータブル電源(実測113V)
ポータブル電源のコンセントが100V出力の製品を選ぶ 110V製品との比較
110Vのポータブル電源

右の白い機器はワットチェッカーです。電気毛布の消費電力は102Wと表示。ポータブル電源側は113W出力しています。少し無駄がありそうですね。

【結論】用途別おすすめポータブル電源

Jackery Solar Generator 300 Plusで電気毛布が何時間使えるか
Jackery Solar Generator 300 Plusと電気毛布

電気毛布を一晩使うなら300Wh以上あれば十分。選び方は用途で変わります。

1泊のキャンプ・車中泊に

EcoFlow RIVER 3(230Wh)または ALLPOWERS VOLIX P300(256Wh)

小容量でも中設定なら一晩持ちます。軽量で持ち運びやすく、価格も手頃。GaNインバーター搭載のRIVER 3はファン音が特に静かでした。

2泊以上のキャンプ・短期の停電対策に

BLUETTI AORA 200(2,073Wh)または Dabbsson 2000L(2,048Wh)

同容量帯で比較すると、AORA 200の方がインバーター効率が良く、ファンも回りませんでした。

静音性を重視するならAORA 200がおすすめです。

長期停電・家族全員で使うなら

Jackery 3000 New(3,072Wh)

電気毛布を強設定で60時間以上使える大容量。3時間使っても7%しか減らず、ファン音もなし。

家族で複数枚の電気毛布を使う場合や、冷蔵庫など他の家電と併用する場合に安心です。

疑問や不安があれば、コメント欄でお気軽にご質問くださいね。手持ちのポータブル電源で実際に試して回答します。

必要な電気毛布の使用時間をもとに、必要なバッテリー容量を計算する方法
電気毛布の使用時間をもとに、必要なバッテリー容量を計算する方法