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最近、もしもの時の備えや、電気自動車(EV)との暮らしなどでポータブル電源が注目されていますね。

中でも特にパワフルな製品の紹介で目にする「NEMA規格」という言葉。これは、ポータブル電源が持つ本来の力を引き出すための、大切な合言葉のようなものです。

でも、「NEMAって何だか難しそう…」「自分に合うものなんて選べるかな?」と、不安に感じてしまうかもしれません。決して安い買い物ではないからこそ、ちゃんと納得して、自分の使い方にぴったりの一台を見つけたいですよね。

この記事では、そんな「NEMA規格」の基本から、あなたに合った製品の選び方、そして最新のモデルまで、一つひとつ丁寧にご紹介していきます。

NEMA規格って何?

「NEMA(ネマ)」とは、「北米電機製造業者協会(North American Electrical Manufacturers Association)1」という団体の名前の頭文字をとった言葉です 。

役割としては、電気のプラグやコンセントの形や種類を「みんなでこの形に揃えましょうね」と決めているルールのこと。

日本でいえば、電化製品の安全を守る「JIS規格」のような存在、と言えばイメージしやすいかもしれませんね。

なぜ今、NEMA規格対応ポータブル電源が求められるのか?

日本の家庭用コンセントは、通常100V/15A(最大1500W)が上限2です。

テレビを見たり、スマホを充電したりする分には十分ですが、もしもの停電で家中の電気をまかなったり、電気自動車(EV)に充電したりするには、少し心もとないのが正直なところ。

「もっとたくさんの電気を、安全に使いたい」。そんな頼もしい願いを叶えてくれるのが、NEMA規格です。

もともと北米で使われているこの規格は、たくさんの電気を一度に、しかも安全に流せるように作られています。だからこそ、パワフルなポータブル電源が次々と登場する中で、日本でもこのNEMA規格に対応したモデルが増えているのですね。

NEMA規格に対応したポータブル電源があると、暮らしはこんな風に変わります。

  • キャンピングカーでの旅に: 電源付きのオートキャンプ場などで直接つないで、車の中でも家のリビングみたいに、いろんな家電を気兼ねなく使えます
  • お家や仕事場の安心な備えに: 分電盤につなげば、停電が起きても、真夏のエアコンや冷蔵庫、仕事で使う大切な電化製品をいつも通り動かせます
  • 電気自動車(EV)との暮らしに: わざわざ外の充電スポットへ行かなくても、自宅の車庫でスピーディーに充電できます

NEMA入出力対応ポータブル電源最新一覧(2025年7月現在・発売予定含む)

それでは、実際にどんな製品があるのか見てみましょう。

最終更新日:2025/06/30

メーカー主なモデル (発売年)NEMA AC出力
AnkerSOLIX F3800 (2025)14-50 ×1, L14-30 ×1
EcoFlowDELTA Pro (2021)TT-30 ×1, L14-30 ×1
DELTA Pro 3 (2025)TT-30 ×1, L14-30 ×1
DELTA Pro Ultra (2024)TT-30 ×1, L14-30 ×1, 5-20R
Jackery5000 Plus (2025/06)L14-30R ×1 (120/240 V 30 A), 6-20 ×1, 5-20 ×4
BLUETTIAC300 + B300 (2023)TT-30 × 1
Apex 300 (2025/07)L5-30R ×1 (100 V 30 A), 5-20 ×4
DabbssonDBS3500 (2024)TT-30 ×1
3000L (2025)TT-30 × 1
PecronE3600LFP (2025)TT-30 ×1
ALLPOWERSR3500+ (2024)TT-30 ×1
R4000+(2024)TT-30 × 1

※表内のNEMA型式説明はすぐ下のNEMA端子仕様一覧で確認できます

主要NEMA端子仕様一覧

ポータブル電源やコードについている、ちょっと見慣れないコンセントの形。それがNEMA端子です。それぞれに役割があります。

NEMA 型式定格 (V / A)ロック式?主な用途・備考
5-15P/R120V / 15A北米一般家庭コンセント。三極(Hot ×1, Neutral, Ground)
5-20P/R120V / 20A業務用キッチン、サーバー室など。ブレードが横向きで 20A専用
TT-30P/R120V / 30ATravel Trailerの略。RVパーク30A電源の標準で、直結充電が可能
L5-30P/R120V / 30AL=Locking。発電機や屋外イベント用の耐振動コネクタ
L14-30P/R120/240V / 30A4線式(Hot ×2, Neutral, Ground)。分割相240V の住宅バックアップや大型発電機で定番
14-50P/R120/240V / 50AEV 充電器、大型RV、電気レンジ。高出力で最も汎用的な50A端子
P050A120/240 V / 50ABLUETTI 独自の50Aポート。Apex 300の並列入力・出力に使用

安心して使い始めるために、知っておきたい大切なこと

とてもパワフルなNEMA規格対応ポータブル電源だからこそ、安全に使うためのポイントをいくつか押さえておきましょう。

電気工事は、必ずプロにお任せを

家の分電盤へつなぐ作業は、専門の資格を持つ電気工事士の方へお願いすることが法律で定められています。これは、火事や感電といった万が一の事故を防ぎ、あなたとご家族の安全を守るための、とても大切なルールです。お近くの電気工事店などに気軽に相談してみてくださいね。

暗号みたい? NEMA端子の名前の読み解き方

「L14-30R」のような型番は、まるで暗号に見えるかもしれませんが、意味が分かると簡単です。

  • L: “Locking”(ロック)の頭文字。カチッと固定でき、振動で抜けにくいタイプです
  • TT: “Travel Trailer”の略。キャンピングカーでよく使われるタイプです
  • 数字: 例えば「14-30」なら、前の数字が配線の種類、後ろの数字が流せる電気の量(A:アンペア)を示します
  • R / P: 最後のアルファベットは、Rが”Receptacle”(受け側:コンセント)、Pが”Plug”(差し込み側)を意味しています

よくある質問(Q&A)

Q
日本のコンセントにもアース付きの3本足がありますが、NEMA端子とは違うもの?
A

はい、見た目は似ていても、実は「電気の強さ(電圧)」「プラグの形」「使われる目的」が全く違うんです。

日本の3本足プラグは、主に100Vの電圧で、1500Wまでの一般的な家電製品向けに作られています。一方、NEMA端子は、よりパワフルな120Vや240Vの電気を流せるように設計されていて、プラグの刃の向きや形も様々です。

そのため、「足が3本だから大丈夫だろう」と無理に接続するのはとても危険です。必ず規格に合ったもの同士で使うようにしてくださいね。

Q
NEMA規格のポータブル電源を日本で使うのは、安全面や法律の点で大丈夫?
A

はい、ご安心ください。日本で販売されている製品は、国の安全基準(PSEマークなど)をクリアしているので、製品そのものは安全です。

ただし、そのパワフルな能力をしっかり引き出して安全に使うためには、使う目的に合ったNEMA端子を選んだり、専門家による電気工事を行ったりすることが、とても大切になります。

Q
初めて高性能ポータブル電源を導入します。どのモデルから検討すべきですか?
A

まずは、「何のために使いたいか」を思い浮かべてみるのが一番です。「もしもの停電の時に、冷蔵庫とエアコンが使えたら安心」とか、「家の車庫で電気自動車に充電したいな」といった具体的なイメージですね。

例えば、初めての方でも使いやすいと評判の「EcoFlow DELTA Pro 3」や「Jackery ポータブル電源 5000 Plus」あたりから見てみるのはいかがでしょうか。ご自身の「これがしたい」という目的に合わせて、いくつかのモデルを比べてみると、きっとお気に入りの一台が見つかりますよ。

当サイトの「ポータブル電源は買うべき? 必要性と後悔しない選び方、おすすめまで解説」もぜひご覧になってくださいね。

まとめ

NEMA規格に対応したポータブル電源は、単に「大きな電池」というだけではありません。それは、もしもの時に家族を守るための「お守り」になったり、日々の暮らしをちょっと便利で豊かにしてくれたりする、頼もしいパートナーのような存在です。

決して安い買い物ではありませんが、その仕組みと価値を少し知るだけで、見え方が変わってきませんか?

いざという時の備えから、電気代の工夫、そしてキャンピングカーでの快適な旅まで。この記事が、あなたの暮らしに寄り添う、最高の一台を見つけるお手伝いができたなら、とても嬉しく思います。

脚注

  1. National Electrical Manufacturers Association (NEMA) ↩︎
  2. コンセント(15Aの定格)について(パナソニック) ↩︎