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今回レビューするのは、「Dabbsson Charger S | 560W オルタネーターDC充電器」。

走行充電器の取り付けは、準備で8割決まります。

当日バタバタしないために、設置前にやっておくべきことを5つにまとめました。

この記事は設置の”地図”として、先に読んでおくことをおすすめします。

大まかな流れだけ先にお伝えすると、

  1. 家で本体を組んでおく(ブレーカーと出力ケーブルまで)
  2. 車で設置場所を決めて、車内からエンジンルームへケーブルを通す
  3. バッテリーに接続(ブレーカーはまだOFF)
  4. ブレーカーON → アプリで動作確認
  5. 最後にポータブル電源へ接続

という順番です。詳しい手順は実践編で写真付きで解説します。

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この記事のスタンス

私自身は車に詳しくなく、安全面については慎重になりすぎるタイプです。詳しい方から見ると「そこまでしなくても…」と感じる部分があるかもしれません。初心者〜中級者の方、安全側に倒したい方向けの内容としてお読みください。

京寺美里(Kyodera miri)
京寺美里(Kyodera miri)
この記事を書いた人
  • ポータブル電源専門ブロガー
  • 大手メーカー公式コンテンツ制作
  • 100台以上の実機検証経験
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1. ポータブル電源の入力仕様を確認する

これが一番大事な準備です。

充電W数は「電圧×電流」で決まり、ポータブル電源の受け入れ上限を超えられません。

Charger Sは最大560W出せますが、実際に何W出るかはポタ電側の仕様で決まります。

ポータブル電源の取扱説明書やスペック表で、以下を確認しておきます。

  • DC入力の対応電圧(例:12V〜60V)
  • 最大入力電流(例:10A)
  • 最大入力電力(例:400W、500Wなど)

たとえば「20Vまで・10Aまで」のポタ電なら、上限は20V×10A=200Wです。この場合、Charger Sの表示が200Wでも異常ではありません。仕様の範囲内といえます。

この数字が分かっていると、出力電圧を何Vに設定すればいいか、最大何W出るかが計算できます。

2. 同梱パーツを開封して役割を把握する

Dabbsson Charger Sの同梱パーツ一式
Dabbsson Charger Sの同梱パーツ一式

部品の役割が分からないまま作業を始めると、不安が出やすいです。

先に”役割”だけ整理しておくと、当日の迷いが減ります。

  1. Charger S本体
  2. DC入力ケーブル(5.2m、6AWG)
  3. XT60 出力ケーブル
  4. ブレーカー接続ケーブル
  5. M5ネジ類・六角
  6. OT端子(丸型端子)など

リストの数字は上記画像と一致しています。

本体まわり

パーツ役割
Charger S本体DC-DC変換を行う心臓部。車内かトランクに設置
63Aサーキットブレーカー異常時に遮断する安全装置。作業中はOFFにしておける
ブレーカー接続ケーブルブレーカーと本体をつなぐ短いケーブル
Dabbsson Charger S | 560W オルタネーターDC充電器本体
Dabbsson Charger S 本体
Dabbsson Charger Sのサーキットブレーカー
Dabbsson Charger Sのサーキットブレーカー

サーキットブレーカーは、最初から本体に設置されています。

Dabbsson Charger Sにブレーカーケーブルを接続
Dabbsson Charger Sにブレーカーケーブルを接続

ブレーカーケーブルは、事前に接続しておくといいかも。

バッテリー:プラスからの電力をサーキットブレーカーを通して本体へ流します。

設置場所の目星をつけておく

本体の設置場所は「熱がこもらない」「しっかり固定できる」「ケーブルが無理なく届く」が基本です。

この3つを満たす場所を、先に目星をつけておくと作業がスムーズになります。

入力側(車両バッテリー→本体)

パーツ役割
DC入力ケーブル(5.2m、6AWG)バッテリーから本体まで引き込む赤黒のケーブル
OT端子(丸型端子)ケーブル先端に付ける端子。バッテリー端子のボルトに固定
赤・黒のチューブ端子本体側の接続に使う端子
Dabbsson Charger S ケーブル
DC入力ケーブル(5.2m、6AWG)

5.2mあるので、多くの車種で足ります。

Dabbsson Charger Sのパーツ
OT端子(丸型端子)

出力側(本体→ポータブル電源)

パーツ役割
出力ケーブル本体からポタ電へつなぐケーブル。先端はXT60コネクタ
Dabbsson Charger S XT60接続ケーブル
XT60出力ケーブル

工具・その他

パーツ役割
六角レンチ本体の端子を締めるのに使用
M5ネジ類本体を固定するためのネジ
Dabbsson Charger S
Dabbsson Charger Sのネジ

時間があれば、本体にケーブルを仮で接続してみると、当日の作業がスムーズです。

六角レンチで端子を締める感覚も、先に掴んでおけます。

3. アプリをインストールして動作確認する

車に向かう前に、室内で済ませておける作業です。

DABBSSONアプリ(iOS/Android)をインストールしておきます。本体の電源が入る状態なら、Bluetooth接続を試して動作確認ができます。

注意: Wi-Fi接続は2.4GHz帯のみ対応。5GHz帯では接続できません。

4. 安全対策の追加パーツを準備する

同梱品だけでも設置できますが…

Charger Sには63Aのサーキットブレーカーが付属しています。異常時に遮断でき、復帰もできるので「安全スイッチ」として便利です。

ただ、私はさらにヒューズも追加することにしました。理由は、長いケーブルを守るためです。

なぜヒューズを追加するのか

ヒューズは機器を守るというより「配線(ケーブル)を守る」意味合いが大きいです。

もしケーブルが擦れて短絡したり、想定外のトラブルが起きたとき、ケーブルが熱を持つ前に止めたい。そう考えました。

別途用意したもの

パーツ選んだ理由
Heschen 車 60A ANLヒューズ付き ANLヒューズホルダー通常は切れず、異常時に切れて守る
16mm²(最大100A表記)のKIVケーブル(50cm、赤黒セット、両側丸型端子)ヒューズと接続用

Charger Sは12V入力で最大53A級を使う仕様です。

60Aは「通常は切れず、異常時に切れて守る」という考え方で選びました。

高負荷を長時間・高温で回すと溶断する可能性はあるので、予備ヒューズは持っておくつもりです。

ヒューズの設置位置

バッテリーの+端子のできるだけ近くに入れます。

ここが遠いと、「バッテリー〜ヒューズまでの区間」が無保護になってしまうからです。

その他、あると便利なもの

最低限あると安心

  • 絶縁テープ(端子の保護、仮止め)
  • 結束バンド(ケーブルの固定)
  • 軍手(安全のため)

車種によっては必要

  • グロメット(ケーブルを通す穴を保護するゴムパーツ)

あると作業が楽

  • コンベックス(メジャー):ケーブルを車内に引き込むときのガイドに使えます
  • ヘッドライトまたは作業灯:エンジンルームは暗いところが多い

5. 車のマイナス端子まわりを確認する

車のバッテリー

車のエンジンルーム。カバー外すのも一苦労でした。慣れている方はなんてことないだろうけど。

センサーが付いている車がある

車によっては、マイナス端子の周りに黒いモジュールやコネクタが付いていて、バッテリーの状態を監視していることがあります。

このタイプの車では、接続位置によっては車の監視や制御に影響する可能性があるため、「どこでも共締めすればOK」とは言い切れません。

不安なら「ボディアース」という選択肢

ここは無理せず、安全側に倒すのが一番です。

  • 分からない場合は、車体側の純正アースポイント(ボディアース)を使う
  • 不安があるなら整備工場に相談する

という方針で進めるのが安心ではないでしょうか。

他社製ポータブル電源を使う場合

Charger Sは、Dabbsson以外のポータブル電源にも使えます。ただし、いくつか確認が必要です。Jackeryやエコフローで使えるかはのちほど検証します。

出力電圧の設定

アプリで出力電圧を変更できるので、お使いのポタ電の入力仕様に合わせます。

対応電圧の範囲外に設定すると、充電できなかったり、保護が働いたりします。

コネクタの形状

XT60のポータブル電源はそのまま使えます(EcoFlowなど)。

DC8020やアンダーソンの場合は、XT60からの変換が必要です。

しかし、パーツが少ないこともあり難しい。最初から対応する走行充電器を選んだ方が良いと思います。

DIYが不安なら:工場への伝え方

ディーラーだと断られる場合もあるので、街の整備工場に相談するのも現実的な選択肢です。

ざっくりこう伝えると話が早いかもしれません。

「12Vバッテリーから車内へ配線を引き込み、走行充電器(最大50A級)を設置したい。付属のブレーカーに加えて、バッテリー直近にヒューズを入れたい。グロメット処理、防水処理、擦れ対策、固定までお願いしたい。」

細かい製品名を知らなくても、「どんな作業か」が伝われば、工場側も判断しやすいと思います。

知り合いの自動車整備工場の方にアドバイスを得ています。

よくある質問(FAQ)

Q
「560Wがフルで出ない」のは故障ですか?

A

故障ではありません。充電W数は「電圧×電流」で決まり、ポータブル電源の受け入れ上限を超えられません。

たとえば「20Vまで・10Aまで」のポタ電なら、上限は200Wです。Charger Sは最大560W出せますが、実際に何W出るかはポタ電側の仕様で決まります。

お使いのポタ電のDC入力仕様(対応電圧・最大電流・最大電力)を確認してみてください。

Q
高電圧設定(50V以上)で不安定になるのはなぜ?

A

いくつかの原因が考えられます。

  • ポタ電の許容電圧の上限に当たり、保護で入ったり切れたりしている
  • 高出力を狙うほど車側の負荷が上がり、車の電圧が揺れて制御が入る
  • 温度や保護動作で出力が上下する

いきなり最大電圧に上げるのではなく、まず低めの設定で安定するかを確認してから、必要な範囲で上げていくのがおすすめです。

Q
エンジンを切ったら、バッテリー上がりが心配です

A

Charger Sは、エンジン停止後10分で自動的にスリープモードに入る設計になっています。ただし、確実を期すなら使用後にブレーカーを落としておく運用が安心です。

Q
軽自動車でも使えますか?

A

はい、使えます。軽自動車はオルタネーター容量が小さめです。エアコンなどと同時使用すると電力不足になる可能性があるので、出力を絞った運用が現実的かもしれません。

準備編チェックリスト

設置に入る前に、以下を確認しておくと安心です。

必須

  • ポタ電のDC入力仕様を確認した(電圧・電流・電力)
  • 同梱パーツの役割を把握した
  • アプリをインストールして接続確認した
  • ファームウェアを更新した
  • 車のマイナス端子まわりを確認した

推奨

  • 追加ヒューズを用意した
  • 絶縁テープ・結束バンド・軍手を用意した
  • 本体設置場所の目星をつけた
  • ケーブルの仮組みを試した

車種によって

  • グロメットを用意した
  • ボディアースの位置を確認した

次回予告

次回の「実践編」では、実際の取り付け作業を写真多めでお見せします。

  • 配線の引き込みルート
  • ヒューズの設置位置
  • マイナス端子の接続方法
  • 実際の充電テスト結果

準備編で押さえたポイントが、実際にどう活きるかをお伝えします。