容量が大きいほど円/Whは下がる。ただし逆転もある
400Wh未満の小型モデルは平均131.4円/Wh、1,100から2,200Whの中大型モデルでは平均94.3円/Whまで下がります。一方、2,200Whを超えると平均116.1円/Whに上がり、一部の大容量モデルにはプレミアム価格が乗ります。
Disaster Power Calculator
停電時に使いたい家電から、必要な容量Whと同時使用ピークWを分けて計算します。
公開日: 2026年6月17日 / 最終更新: 2026年6月17日
スペックで候補を絞り、実機検証済み製品や注目製品にはPowerBanksの一言メモを添えています。
Method
一般的な比較ツールは、選んだ家電のW数をそのまま全部足すことがあります。冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、ケトルを同時に使う前提にすると、必要出力が大きくなりすぎて「該当製品なし」になりがちです。
このツールでは、容量Whは「どのくらい長く使えるか」、出力Wは「その瞬間に動かせるか」として分けて計算します。照明・ルーター・スマホは常時ベースロード、冷蔵庫やテレビは合算、空調と調理家電はカテゴリ内の最大値をピークに使います。
防災用途では、まず容量と出力が足りることが最優先です。予算や重量は大事ですが、停電時に動かせない製品を高評価にしないため、容量・出力を重くしています。実際の稼働時間は変換ロスでも変わるため、詳しくはポータブル電源の電力ロスと後悔パターンも参考にしてください。
Evidence
計算の基準は「停電2時間」です。エアコンや冷蔵庫は2時間つけっぱなし、電子レンジとケトルは2時間のうち10分ずつ使う想定にしています。
| 家電 | 実使用の平均 | 備考 |
|---|---|---|
| LED照明 | 10W | USBランタン等 |
| スマホ充電 | 1回18Wh | 4000mAh想定 |
| Wi-Fiルーター | 15W | ネット接続維持 |
| 冷蔵庫 | 約65W | コンプレッサーの間欠運転を含む |
| エアコン | 約600W | 部屋・外気温・設定温度で大きく変動 |
| 電気ストーブ | 約800W | セラミックヒーター中から強 |
| 扇風機 | 30W | エアコンの代替手段 |
| 電気毛布 | 50W | 冬の低体温対策 |
| テレビ | 約100W | 40型前後の液晶テレビ |
| ノートPC | 65W | 在宅ワーク維持 |
| 電子レンジ | 1000W | 2時間で10分使用 |
| 電気ケトル | 1000W | 2時間で10分使用 |
冷蔵庫は定格150Wでも、停止時間を含めると平均65W程度に落ち着くことがあります。一方で調理家電は定格が高くても使用時間が短いため、2時間の消費Whでは冷蔵庫との差が小さくなります。
より長い停電に備える場合は、診断結果の必要Whに倍率をかけて見積もってください。たとえば6時間ならおおむね3倍、12時間なら6倍が目安です。
Findings
400Wh未満の小型モデルは平均131.4円/Wh、1,100から2,200Whの中大型モデルでは平均94.3円/Whまで下がります。一方、2,200Whを超えると平均116.1円/Whに上がり、一部の大容量モデルにはプレミアム価格が乗ります。
EcoFlow DELTA 3 2000 AirやDELTA 3 1000 Airは、容量のわりに出力を抑えた構成です。冷蔵庫や通信維持には使えても、エアコンや調理家電まで見るなら出力Wを別に確認する必要があります。なお、DELTA 3 Air系のように雷サージ保護が強みになる製品もあるため、雷対策はポータブル電源の雷サージ保護まとめで別軸として確認できます。
エアコンと調理家電まで考えるなら、AC出力2,000W以上がひとつの目安です。32製品中14台が該当し、20kg以下まで絞るとJackery 1500 New、Jackery 2000 New、Dabbsson 2000L、Anker Solix C2000 Gen2の4台になります。エアコン実測はBLUETTI Apex 300の冷房テストのような個別レビューも参考になります。
Dabbssonはコスパとアプリ、BLUETTIは効率と工業製品としての完成度、Jackeryは安心感と幅広い容量帯、DJIは走行充電内蔵という個性が目立ちます。スペックだけでなく、実際の運用シーンで選び分けるのが大切です。車での充電を重視する場合は、走行充電器の選び方も合わせて見ると判断しやすくなります。
Lineup
FAQ
冷蔵庫、通信、照明の維持が中心なら1000Wh前後がひとつの目安です。エアコンや電子レンジ、電気ケトルまで考えるなら2000Wh以上、長時間停電まで見るなら3000Wh級も候補になります。
容量Whはどのくらい長く使えるかの目安で、出力Wはその瞬間に家電を動かせるかの目安です。防災用途では、冷蔵庫や通信機器を何時間維持できるかと、エアコンや調理家電を起動できるかを分けて確認します。
実機検証済みの製品には、静音性、持ち運び感、アプリの使いやすさなど、スペック表だけでは分かりにくい所感を加えています。未検証の製品は、販売状況や仕様上の個性が防災用途で比較対象になるものに絞っています。
数時間から半日程度の停電なら本体容量だけでも対応しやすいですが、長期停電や車移動を想定する場合はソーラー充電や走行充電も重要です。特に冷蔵庫や通信を維持したい場合は、使う量と補充できる量をセットで考えると選びやすくなります。