EENOUR 車載冷蔵庫 D10を、2024年8月から使い始めました。この記事を更新している2026年6月20日時点で、約1年10か月の長期使用になります。
D10はキャンプ用の大容量冷蔵庫というより、毎日車に積んで使う「冷える買い物バッグ」に近い製品でした。
10Lは大きくありません。2Lペットボトルも入らないサイズ。それでも、外回りの仕事、犬との移動、帰りの買い物、冷所保存が必要なものの一時運搬まで、私の生活ではほぼ毎日使う道具として定着しています。
この記事では、外観、収納力、冷却性能、バッテリー運用、ポータブル電源との組み合わせ、約1年10か月使って残った不満までのまとめ。
EENOUR D10は「たくさん入る冷蔵庫」ではなく、「車内で邪魔にならず、冷やしたものをそのまま家まで運べる10L冷蔵庫」と考えると魅力がわかりやすいです。
長期使用レビュー:D10は毎日車に積める10L冷蔵庫でした

EENOUR D10を約1年10か月使って感じるのは、10Lという容量のちょうどよさです。
大型の車載冷蔵庫は、たしかにたくさん入ります。ただ、車内では場所を取り、物を入れたまま家まで運ぶのも大変です。
D10はその逆。500mlの飲み物、犬用の水やご飯、冷感服、帰りに買った肉や冷凍食品を入れて、そのまま家まで持ち運べます。
私の場合、外回りの仕事で毎日車を使います。後部座席の足元にD10を置き、仕事中は飲み物や犬用の水を冷やしておく。帰りにスーパーへ寄ったら、肉や冷凍食品を入れて帰る。
この使い方が、思った以上に生活に馴染みました。
車内設置:後部座席の足元に入る縦型サイズが使いやすい

後部座席の足元に設置
D10は、後部座席の足元に置くと使いやすいです。
人が座ったときに足が入るスペースへ、ちょうど収まるサイズ。走行中に倒れにくく、直射日光も当たりにくい位置です。
私の車では、助手席には犬が乗ります。D10は助手席の後ろ、後部座席の足元が定位置になりました。
運転席から手を伸ばすなら、助手席の足元よりも少し遠い位置になる。ただ、冷蔵庫として考えると、直射日光が当たりにくく、振動も少ない場所に置けるのは安心材料です。

落ち着いたカーキカラーは、車内にもキャンプサイトにも自然に馴染みます。
横長の20Lクラス冷蔵庫を車内に置くと、もう一人座っているようなスペースが必要になります。その点、D10は縦型なので圧迫感が少なめです。
外観とサイズ:7.1kgで、物を入れても家まで運びやすい
D10の基本サイズは、全高43.5cm、幅26.5cm、奥行き37.5cm。重量はバッテリーを除いて7.1kgです。
| 項目 | サイズ・重量 |
| 高さ | 43.5cm |
| 幅 | 26.5cm |
| 奥行き | 37.5cm |
| 重量 | 7.1kg(バッテリー除く) |
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EENOUR車載冷蔵庫10L|D10取扱説明書(サイト外ページへ)

右下には、タッチパネルとディスプレイがあります。
庫内温度や電圧、冷却モードなどを確認できる仕様。ただし、車内では表示が少し見づらいと感じることがあります。
ここは長く使っていても、少しだけ惜しいところ。最近のポータブル電源のように、もっと発色の良い画面になると見やすいでしょう。
とはいえ、温度を一度設定してしまえば、頻繁に触る部分ではありません。スマホアプリで細かく管理したい方は、アプリ対応の車載冷蔵庫を選ぶのも一つの方法です。



パッキンもしっかり入っています
収納力:2Lボトルは入らないが、毎日の買い物にはちょうどいい


庫内サイズは、約23.5×16.7×25cmです。
10Lなので、ファミリーキャンプの食材をまとめて入れる用途には不向き。2Lペットボトルも入りません。
一方で、500mlボトルを数本、犬用の水やご飯、帰りに買った肉や冷凍食品を入れるには十分です。


筆者は外回りの仕事中に、夕方のスーパーで買い物をすることがあります。
以前は、肉や冷凍食品を買うと帰宅時間が気になりました。今はD10に入れておけば、家まで冷えたまま運べます。
冷蔵機能付きのショッピングバッグ。
約1年10か月使った今は、そんな感覚に近いです。
2Lペットボトルを入れたい場合や、家族分の食材をまとめて冷やしたい場合は、D10より大きい車載冷蔵庫を選んだ方が使いやすいです。

庫内ライトも地味に便利です。
毎日の使い道:犬の水、ご飯、冷感服、帰りの買い物に使っています
D10を毎日使うようになった理由は、犬との移動が多いからです。
筆者の場合、犬と一緒に出勤しています。車内には、500mlの水を2本ほど入れておくことが多いです。
水、ご飯、おやつ、冷感服。夏場はとくに、犬用のものを冷やしておける安心感があります。
車内の水は、暑い季節だとすぐにぬるくなります。犬と出かける方なら、この不安は想像しやすいのではないでしょうか。
人間用としては、冷たい飲み物、帰りの買い物、冷凍食品、アイスの持ち帰りに使っています。
「クーラーボックスが勝手に冷えてくれたらいいのに」と感じたことがある方には、D10の使い方がかなり合うと思います。
冷却性能:室温27℃から20分で-25.8℃まで下がりました

D10はコンプレッサー式の車載冷蔵庫です。
コンプレッサー式とは、家庭用冷蔵庫に近い仕組みで冷やす方式のこと。保冷剤で冷たさを保つクーラーボックスとは違い、電源があれば庫内を積極的に冷却できます。
実測では、室温27℃の環境で、庫内温度25.3℃から20分後に-25.8℃まで下がりました。
| 項目 | 結果 |
| 環境 | 室温27℃ |
| 開始時庫内温度 | 25.3℃ |
| 20分後 | -25.8℃ |
室温27℃、開始時庫内温度25.3℃の条件で、20分後に-25.8℃まで低下しました。短時間でしっかり冷えるため、買い物後の食品保冷にも使いやすいです。
製氷テスト:500mlボトルの水も3時間半で凍りました

ナルゲンボトル500mlで、氷作りも試しました。
| 経過時間 | 状態 |
| 1時間後 | 水温0℃に到達 |
| 2時間後 | 半分ほど氷結 |
| 3時間半後 | 完全氷結 |
アイスクリームや冷凍食品の持ち帰りにも使えます。
ただし、普段の使い方では、私は0℃から-5℃くらいに設定することが多いです。外気温や入れるものに合わせて、設定温度を変えています。
買い物した肉や飲み物を冷やすだけなら、常に強く冷やす必要はありません。
温度分布:底面は高め、側面はかなり冷えます

設定温度を-20℃にして、庫内の場所ごとの温度も測りました。
| 測定場所 | 温度 |
| 正面パネル | -31.0℃ |
| 側面パネル | -34.1℃ |
| 底面パネル | -15.1℃ |
| 本体表示 | -19℃ |
側面はかなり冷えます。一方で、底面は少し高めでした。
これは構造上の差と考えてよさそうです。実用上は、アイスや冷凍食品も冷えた状態で運べています。

本体表示と実際の庫内温度には差が出ることがあります。
温度管理が大切なものを入れる場合は、小型の温度計を併用した方が安心です。
専用バッテリー:効率は良いが、真夏はポータブル電源併用が安心

内蔵バッテリー装着中

D10は専用バッテリーでも動かせます。
専用バッテリーは小さく、冷蔵庫本体に収まるので、荷物が増えにくいのが利点。ポータブル電源のシガーソケットから給電するより、体感としても電力効率は良いです。
ただし、専用バッテリーだけで1日安心、とまでは言い切れません。
気候が穏やかで、設定温度も控えめなら、半日ほど使える感覚です。外回りの1日分に近いところまで持つ日もあります。
一方、設定温度を-5℃にしたり、真夏の車内で使ったりすると、かなり厳しくなります。
私の場合、夏場はポータブル電源やソーラーパネルとの併用を前提にしています。
専用バッテリーの持続時間は、外気温、車内温度、設定温度、開閉回数で大きく変わります。真夏の車内では、専用バッテリーだけに頼らず、ポータブル電源や予備電源を用意した方が安心です。
もう一つ気になるのは、専用バッテリーがリチウムイオン電池という点です。
夏に使う製品なので、個人的にはリン酸鉄リチウムイオン電池の専用バッテリーが選べると嬉しいです。専用バッテリーは価格も高めなので、汎用性まで考えるとポータブル電源を併用する方が現実的だと感じています。
ポータブル電源運用:現在はEcoFlow RIVER 3 Plusと組み合わせています

D10は、ポータブル電源との相性も良いです。
現在は、容量286WhのEcoFlow RIVER 3 Plusと組み合わせて使うことが多いです。6月半ばの暑い日でも約8時間運用できました。
運用の考え方はほぼ同じ。
ACコンセントから給電するより、DC給電を優先した方が効率は良くなります。車載冷蔵庫はDCで動く機器なので、AC変換を挟まない方がロスを抑えやすいからです。
詳しい容量計算や、DC給電とAC給電の違いは「車載冷蔵庫の消費電力は何ワット?必要なポータブル電源容量と選び方」にまとめています。
私自身は、車のシガーソケットからはほとんど給電していません。
ドライブレコーダーなども使っているため、シガーソケットを分岐して使うのは避けています。普段からポータブル電源を車に積んでいるので、D10もそこから給電する形です。
D10をポータブル電源で使うなら、できるだけDC給電を優先したいところです。AC給電でも動きますが、インバーター変換のぶん、同じ容量でも稼働時間が短くなりやすいです。
ソーラー運用:100Wパネルで80〜90W入るとかなり助かります

D10は、ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせると、かなり持続可能なシステムになります。
私の場合、100Wクラスのソーラーパネルを車に積んでいる形。晴れた日の昼休みに出すと、だいたい80〜90Wくらい入力されることが多いです。
1時間ほど充電するだけで、D10を数時間動かすぶんの電力を回収できます。
日中に発電しながら冷蔵庫を動かし、余ったぶんをポータブル電源に戻す。この使い方ができると、夏の外回りでもかなり安心感があります。
実際にD10、ポータブル電源、ソーラーパネルを組み合わせた検証は「45Wソーラーパネルで冷蔵庫は動く?RIVER 3+EENOUR D10で“バッテリー減らさずに運転”テスト」でも詳しく紹介しています。
ソーラーパネルの接続に不安がある方は、「ポータブル電源とソーラーパネルがつながらない?コネクタ互換性と変換ケーブルを徹底解説」も参考になるはずです。
手入れと不満:結露・霜・においは少なく、画面だけ少し見づらい
約1年10か月使って、D10に大きな不満はあまりありません。
意外だったのは、結露や霜がほとんど気にならないことです。
筆者は他にも、BougeRVの大型車載冷蔵庫や、ボナルカのポータブル冷蔵庫を使っています。それらは結露や霜が出ることがあります。
一方、D10は今のところ、結露や霜で困った記憶がほとんどありません。においも残りにくく、掃除はキッチンペーパーで拭く程度で済んでいます。
不満を挙げるなら、操作パネルの見づらさです。
右下の表示は、車内の光の入り方によっては少し見にくい場面があります。スマホアプリで温度管理したい方には、D10は少し物足りないかもしれません。
ただ、温度設定を頻繁に変えないなら、実用上は大きな問題ではありません。
冷所保存が必要なものの一時運搬にも役立ちました

D10は、冷所保存が必要なものの一時運搬にも役立ちました。
私の場合、冷蔵保存が必要な注射薬を、病院から自宅まで持ち帰ることがあります。移動時間は片道ではなく、帰りだけで約4時間。以前は氷で冷やしていましたが、冷やしすぎると凍結の不安があり、温度管理が難しいと感じていました。
D10を使うようになってからは、庫内に温度計を入れて確認しながら運べるようになりました。
設定温度は、外気温や庫内温度を見ながら調整しています。私の場合は、-5℃設定から始め、庫内が0℃前後になるかを温度計で確認することが多いです。
冷所保存が必要な医薬品の扱いは、医師・薬剤師の指示を優先してください。ここで紹介しているのは、筆者が温度計を併用しながら一時運搬に使った体験です。医薬品の常用保存や保管方法として推奨するものではありません。
この話は、必要としている方には届いてほしい一方で、扱い方を間違えると危険もあります。
この記事では、D10が「冷所保存が必要なものの一時運搬に役立った」という体験に留めます。医薬品の具体的な管理方法は、別途、医療者の指示を前提に整理した方がよいテーマだと感じています。
29L冷蔵庫との使い分け:大きいほど良いわけではありません

D10を使ってわかったのは、ポータブル冷蔵庫は大きければ良いわけではない、ということです。
私は大型のBougeRV 車載冷蔵庫 Large 29L【CRPRO30】も使っています。
旅行でお土産をたくさん買うとき、キャンプ場へ食材をまとめて持っていくとき、2Lボトルを冷やしたいときは、大きい冷蔵庫の方が便利です。
釣りをする方なら、魚を持ち帰る用途にも大きいモデルが合うでしょう。
一方、毎日車に積んで、飲み物や犬用の水、帰りの買い物を冷やすなら、D10の方が使いやすい場面が多いです。
車の足元に入る。物を入れたまま家まで運べる。省電力で、冷えムラも少ないのも助かります。
この「小さいことのメリット」が、D10の一番の魅力だと思います。
キャンプや釣り、旅行のお土産用なら20L以上の車載冷蔵庫が便利です。毎日の買い物や車内常備用なら、10LのD10の方が扱いやすい場面があります。
向いている人:外回り、犬連れ、買い物帰りに少量を冷やしたい人
D10が向いているのは、毎日車で動く人です。
たとえば、外回りの仕事で夕方に買い物をしたい人や、スーパーから家まで時間がかかる人。犬と出かけることが多く、水やご飯を冷やしておきたい方にも合うはずです。
トラックドライバーの方にも、500mlペットボトルを数本入れておける小型冷蔵庫として使いやすいと思います。
冷凍食品やアイスも、短時間の持ち帰りならしっかり役立ちます。
「大きい冷蔵庫を積みっぱなしにするほどではない。でも、車内に冷たいものを置ける場所がほしい」
そう感じている方には、D10はかなり合うはずです。
向いていない人:2Lボトル、ファミリーキャンプ、釣り、大量保冷には小さい
D10が向いていない使い方もあります。
2Lペットボトルを入れたい方。ファミリーキャンプで食材をまとめて冷やしたい方。釣った魚を持ち帰りたい方や、旅行のお土産をたくさん買う方にも向いていません。
こうした用途では、D10の10Lでは容量が足りないと感じるはずです。
20L以上の車載冷蔵庫を選んだ方が使いやすいでしょう。
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EENOUR 車載冷蔵庫をチェックする(EENOUR公式ページへ)
よくある質問:EENOUR D10を長く使って気になったこと
D10に2Lペットボトルは入りますか?
入りません。2Lペットボトルを入れたい場合は、D10より大きい車載冷蔵庫を選んだ方がよいです。
専用バッテリーだけで1日使えますか?
条件によります。気候が穏やかで設定温度も控えめなら半日ほど使える感覚ですが、真夏や-5℃設定では足りないことがあります。夏場はポータブル電源との併用が安心です。
車のシガーソケットから給電していますか?
私の場合は、ほとんど使っていません。ドライブレコーダーなどもあるため、シガーソケットを分岐して使うより、ポータブル電源から給電しています。
冷所保存が必要なものの一時運搬に使えますか?
常用保存用としてはおすすめしません。医薬品の扱いは医師・薬剤師の指示が優先です。私の場合は、温度計で確認しながら一時運搬に使った体験として紹介しています。
最終判断:D10は「冷える買い物バッグ」として使うと強い

EENOUR D10は、10Lの小型車載冷蔵庫です。
大容量ではありません。2Lペットボトルも入りません。ファミリーキャンプのメイン冷蔵庫としては、物足りないでしょう。
それでも、約1年10か月ほぼ毎日使っている理由は、このサイズだからです。
後部座席の足元に置ける。犬用の水やご飯を冷やせる。帰りの買い物をそのまま入れられる。物を入れたまま、家まで運べるのも大きいです。
普通の小型冷蔵庫との大きな違いは、DC運用できることです。ポータブル電源やソーラーパネルと組み合わせれば、車内でも屋外でも効率よく使えます。
D10は、たくさん入れるための冷蔵庫ではありません。
少量を確実に冷やし、毎日気軽に持ち運ぶための冷蔵庫。そう考えると、この10Lというサイズはかなりよくできていると感じます。
製品が手元にありますので、気になったことがありましたら、お気軽にコメントでお知らせください。
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